健康増進プラットフォーム SUPOFULL（サポフル）-活用事例

介護現場の課題を解決！
SUPOFULLがもたらす新しい可能性

社会福祉法人 ひとつの会　デイサービスセンターたまのや
理事・施設長 藤本 敏恵様（写真中央）
主任機能訓練指導員　山本 亨平様（写真左）
看護師 渡邉 由味子様（写真右）

介護業界では、質の向上や業務効率化・生産性向上が求められる一方で、コストや導入のハードルが課題となることが多いという現状があります。そんな中、注目を集めているのが「健康増進プラットフォームSUPOFULL^™」というサービスです。今回は、介護現場でSUPOFULLを活用している社会福祉法人「ひとつの会」にインタビューを行い、導入の背景や決め手、効果についてお話を伺いました。

－社会福祉法人「ひとつの会」について教えてください

ひとつの会は設立20年の若い法人で「人の為に走れ」という理念のもと、28の事業所が独立性を持ちながら運営しています。本法人では、地域に密着した活動を通じて課題を拾い上げ、独自の解決策を模索してきました。

－導入の背景（課題）を教えてください

機能訓練指導員がご利用者の状態に応じた機能訓練を実施していますが、ご利用者や家族から「日常の生活習慣で健康になっているかわからない」「記憶力や会話など日常の心身の変化に不安を感じる」「施設や家庭での取り組みに張り合いがない」などの声があり、もっと意欲的に訓練に取り組んでほしいと感じていました。

－SUPOFULLは、課題解決に役立ったでしょうか

はい、健康データが見える化されることで、ご利用者は機能訓練に意欲的に取り組むようになりました。また、正しい食事のとり方、家庭でできる運動、睡眠時間等に関心を持つようになり、健康データの維持向上を目的に生活習慣の改善に努めるご利用者が増えました。施設としてもよりご利用者のことを理解して、指導・計画策定することが可能となりました。例えば、看護師は「食事・睡眠・運動・ストレスに関して明確に指導できるようになりました」とコメントしています。

機能訓練の様子

意欲的に運動に取り組むご利用者たち

－具体的な成果と良かったことを教えてください

試用期間の成果として、5m歩行測定結果について57%のご利用者が向上、運動に意欲的に取組むご利用者の割合は83%に増加しました。^※
SUPOFULLの導入により2つのメリットがありました。
一つは地域との連携強化です。地域のドクターから「認知症が気になるなら、ひとつの会へ」と紹介されるなど、地域の医療機関との信頼関係が構築できました。
もう一つは、「ご利用者の満足度向上」です。SUPOFULLを通じてご利用者のケアがより質の高いものとなり、評判が向上しました。その結果、ご利用者のケアマネジャーからの紹介が増加しています。

※出典：山本享平.“「福祉×計測機器メーカー」の社会課題への挑戦～企業連携で実現を　利用者と地域のイノベーション～”.令和6年度（第55回）中国地区老人福祉施設研修大会. 2024, p.173.

AGEsセンサでの測定の様子

－SUPOFULL導入の決め手はなんですか

重要視したのは「コスト」「実績」「使いやすさ」です。試用期間を活用して導入効果を十分に検証した上で正式採用しました。スタッフの負荷はありましたが、効果が得られたことや新しいことにチャレンジする中で人材育成できることがわかり、採用を決めました。

－まとめ、今後の期待

SUPOFULLは行政が進めている認知症施策推進基本計画や介護テクノロジーの導入などの施策にも合っていると思います。ひとつの会では『社会福祉法人としてどうやって地域に還元していくか』を常に意識しています。地域の健康教室等では、AGEsセンサ、InBodyの測定機器を活用して地域住民の一人ひとりに合った運動、食事、睡眠等の生活改善を提案しています。現在は若年性認知症や認知症カフェなどの新しい取り組みを積極的に進めることで、ご利用者の満足度を向上させていきたいと考えています。健康データが見える化できたように、次は脳の健康状態が見える化できると嬉しいです。

今回は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。

SUPOFULLは、株式会社島津製作所またはその関係会社の日本およびその他の国における商標です。
SUPOFULLは、医薬品医療機器等法に基づく医療機器として承認・認証等を受けておりません。治療診断目的およびその手続き上での使用はできません。