分光センサ/アプリケーション例

LEDの色測定

概要

分光センサOSS-0081は、非点収差を補正したトロイダル回折格子を搭載しており、単芯の光ファイバによる入射を高効率で集光して、高い出力強度が得られます。青色LEDの発光を光ファイバで導き、OSS-0081を用いて取得したスペクトルから、CIEの係数を用いて色温度を算出した結果、電流変化による色変化を検出できました。詳細は技術資料 HR41-7027「LEDの色測定」をご覧ください。
近年利用範囲が拡大しているLED関連において、厳密な色の管理が求められるLEDにおける出荷時の選別あるいは分類などの品質管理にご利用頂けます。

測定例

試料

青色LED(ピーク波長:465nm @20mA, 光度:Typ.2800mcd @20mA)

測定系

OSS-0081を用いたLED色測定の構成

条件

電流値 18mA,17mA,16mA,15mA,14mA

結果

CIE係数を用いて、分光放射度(SpIrr)から三刺激値と照度を算出できることから、測定により得られたスペクトルを強度校正の情報を用いて分光放射照度に変換します。各条件で測定した結果を、C.I.E1976U.C.S色度図上に示した結果を以下に示します。この結果より、LEDに流す電流値を変化させることで生じた0.001の色差を明確に検出できることがわかります。

測定結果のC.I.E1976U.C.S色度図

  • ※本測定で得られた測定値は一例であり、LEDの仕様などを保証するものではありません。

構成

P/N 691-00500 OSS-0081
  • ※ A/D & I/Oボードは標準品ではありません。
  • ※ 光ファイバはFCコネクタ,コア径200μm,石英製の市販品です。