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2022年3月16日 | プレスリリース お使いの装置のアップグレードでCO2排出量60%削減へ
精密万能試験機用部分更新キット「オートグラフX-Vリフレッシュ」を発売

「オートグラフX-Vリフレッシュ」のオペレーションコントローラー(左)および計測制御装置(右)

「オートグラフX-Vリフレッシュ」のオペレーションコントローラー(左)および計測制御装置(右)

島津製作所は、3月16日に精密万能試験機用更新キット「オートグラフX-Vリフレッシュ」を国内外で発売します。「オートグラフX-Vリフレッシュ」(以下本製品)はコントローラーとソフトウェアで構成される精密万能試験機の部分更新キットです。既存装置のコントローラーとソフトウェアを本製品と交換することで、装置全体を買い替えることなく操作性や安全性を大幅に向上できます。交換対象の装置は、1988年~2011年に販売開始した精密万能試験機「オートグラフAG-D/E/G/I/IS/X/Xplusシリーズ」で、交換後の装置は最上位機種である「オートグラフAGX-Vシリーズ」と同等の測定能力を実現します。

精密万能試験機などの試験機は、鉄鋼や輸送機器など幅広い業界で欠かさず実施される強度試験※1に使用されます。試験機には「耐用年数が長いため、部品の製造中止・入手困難が生じやすい」「規格試験に不可欠なため故障によるダウンタイムリスクが大きい」という特有の課題があります。交換が必要となる部品の大半はコントローラーに搭載されています。本製品はコントローラーとソフトウェアを最新型に交換することで、交換用部品の入手を容易にし、システムダウンリスクを低減します。また、装置の一部分のみを更新するため、装置全体を買い替える場合に比べて設備投資が抑えられ、製品ライフサイクル中のCO2排出量を年間で60%以上削減※2できます。地球環境への負荷低減効果が大きいため、当社独自の環境経営指標「エコプロダクツPlus」※3としても認定されています。

当社は、1917年以来、試験機を様々な研究開発や品質管理の現場に提供してきました。多彩なラインナップの中でも、「オートグラフ」シリーズは、引張、圧縮、せん断など様々な試験方法に対応する主力ブランドです。中でも、「オートグラフAGX-Vシリーズ」は業界トップのサンプリング速度や応力ひずみ速度制御、治具の交換を容易にするマルチジョイント、大型タッチパネル液晶画面を備えたコントローラー、ダウンタイムを抑える自己診断機能の搭載など、高い基本性能を実現しています。

当社は、試験機ラインナップの拡大にも引き続き取り組み、カーボンニュートラルの実現に向けて、EV化など成長が期待される輸送機業界、複合材料や機能性素材業界などの市場を開拓していきます。

  • ※1 強度を加えて物体を変形させ、力と変形量の関係を測定する試験。
  • ※2 CO2排出量削減率は以下の計算式で算出。
    (一部更新後製品のライフサイクル中のCO2排出量合計/一部更新で延びた耐用年数)÷(従来製品のライフサイクル中のCO2排出量合計/従来製品の耐用年数)
  • ※3 特に優れた環境性能を実現している製品を認定する当社独自の認定制度。本製品は「長寿命化によるライフサイクルアセスメントベースでのCO2排出量削減率25%以上」の基準に該当。
    詳しくはこちらのURLをご覧ください。

リフレッシュを実施した精密万能試験機「AG-250kNIS X-V/R」250kNモデル

リフレッシュを実施した精密万能試験機「AG-250kNIS X-V/R」250kNモデル

価 格 265万円~(税別)
目標販売台数 発売後1年間で国内外合わせてシリーズ合計100台

詳しい製品説明についてはこちら