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2025年2月27日 | お知らせ 「島津の森」が環境省の自然共生サイトに認定

島津製作所の本社・三条工場(京都市中京区)で所有する「島津の森」が、環境省の「自然共生サイト」に認定されました。「自然共生サイト」とは、民間の取り組みなどによって生物多様性の保全が図られている区域を国が認定する制度です。2021年にG7サミットで合意された「30by30」※1に基づき、2023年から認定制度が開始されました。認定区域は保護地域との重複を除き、「OECM」※2として国際データベースに登録され、日本の保全地域として「30by30」の達成に直接貢献することになります。

島津の森は、約8,000m2の敷地に約1,100本の草木が植えられており、お客様や従業員の憩いの場として活用しています。野鳥が生育しやすい環境を育むために、在来種を中心とした植栽を展開することで、文化の継承と自然保護を実現しています。生き物の定期調査では、渡りをする蝶※3といわれるアサギマダラをはじめとした蝶(22種)や、鳥(17種)の生息が確認されています。また、立命館大学と連携しながら、土壌中の微生物量を測定しています。指標のひとつである全炭素量の測定には、当社の全有機体炭素計(TOC)を使用しています。
2015年には、公益財団法人日本生態系協会による生物多様性の保全・回復への取り組みを認証する制度「ハビタット評価認証(JHEP認証)」においても、西日本の製造企業で初めてとなる最高ランクAAA評価を取得し、現在も維持しています。

「島津の森」航空写真

「島津の森」航空写真

アサギマダラ

アサギマダラ

当社は、これまでにも環境省の「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画するなど積極的に環境保全に取り組んでまいりました。今後も地球・社会・人との調和を図りながら、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

  • ※1 2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標
  • ※2 保護地域以外で生物多様性保全に資する地域
  • ※3 周期的かつ季節的に一定方向を旅する蝶

 

関連情報
当社の環境経営について

島津の森について

2023/3/3 お知らせ
2030年までに陸・海の30%以上の保全・保護を目指す
「生物多様性のための30by30アライアンス」に参加