2024年4月25日 | お知らせ 分析計測機器4製品が、国際的なデザイン賞「Red Dot Design Award 2024」を受賞
島津製作所のガスクロマトグラフ質量分析計「GCMS-QP2050」、ガスクロマトグラフ「Brevis GC-2050」、ICP質量分析計「ICPMS-2040/2050」、万能試験機自動化システム「SAGX-Vシリーズ」が、「Red Dot Design Award 2024」を受賞しました。「SAGX-Vシリーズ」は中国の拠点にて同国の市場ニーズに合わせて開発しました。中国で開発した製品の受賞は、2022年のガスバッグサンプラー「cGBS-2030」以来2度目であり、現地のスタートアップと共同開発した製品としては初の受賞です。
本賞は、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州の「デザイン・センター」が主催する世界最大のデザイン賞の１つです。今年は60カ国のメーカー、デザイナー、デザイン事務所から応募がありました。審査委員は「優れたデザインと革新を求めて」 をモットーに機能性、魅力度、操作性、信頼性を基準に評価しています。授賞式は同州のエッセン市で6月24日に開催予定であり、同市内のレッド・ドット・ミュージアムには「GCMS-QP2050」の実機と「Brevis GC-2050」「ICPMS-2040/2050」「SAGX-Vシリーズ」の説明パネルが今後1年間展示されます。
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ガスクロマトグラフ質量分析計「GCMS-QP2050」について
GC-MSは、ガスクロマトグラフ (GC) で化合物を分離し、質量分析計 (MS) でその質量を分析します。「GCMS-QP2050」は業界最小クラスの装置幅と高い測定感度を両立しています。簡便なメンテナンス性によって作業時間を短縮でき、ユーザーの負担を軽減します。フォルムや装置本体の配色を当社製GCと調和するよう統一したことで「信頼性」「一貫性」といったブランドイメージを表現しています。
ガスクロマトグラフ「Brevis GC-2050」について
GCは化合物中の成分の種類と量を測定します。「Brevis GC-2050」は従来機と比べて装置幅を35%縮小した省スペース設計です。ハイエンドモデル「Nexis GC-2030」と同様に、最新のサポート機能と簡便なメンテナンス性を備え、初心者でも安定した分析結果が得られます。シンプルな造形、多様な素材、明確な配色は、単体としてのコンパクトさと複数台並んだ際のリズム感を演出します。新設計によって電気、ガスの消費量を削減しました。
ICP質量分析計「ICPMS-2040/2050」について
ICP質量分析計（ICP-MS）は、無機元素を定性・定量する分析装置です。スタンダードモデル「ICPMS-2040」、高感度モデル「ICPMS-2050」の2機種で幅広い用途に対応します。豊富なサポート機能によって、初心者でも安定した分析結果が得られます。無駄のない造形とアクセス部を明確にする配色・素材によって、ユーザーを正しい操作へ導きます。 測定に使用するアルゴンガスが少量かつ低純度でも高感度な分析を実現して、ラボの運営コストと環境への負荷を最小限に抑えます。
万能試験機自動化システム 「SAGX-Vシリーズ」について
万能試験機は、材料の強度や力を加えた際の変化を測定する強度試験に使用されます。「SAGX-Vシリーズ」は中国のロボット分野のスタートアップ企業「識時（上海）自動化科技有限公司」と共同開発しました。試験機本体、ロボット、測定対象のサイズを計測するレーザーなどが連動することで、金属材料の測寸から引張試験までを全自動化します。初心者でも簡単に操作できるソフトウェアによって、試験の正確性と効率性を向上します。構成部品をモジュール化したことで自由な組み合わせが可能となり、顧客の要望に合わせてレイアウトを変更できます。
