SBJ シリーズ

島津では1973年にバッチ式及び連続重合設備で心臓となるギヤポンプSBJシリーズを開発しました。SBJシリーズは高温・高粘度の流体を高圧で移送するポンプとして開発され、国内外の重合設備で数多くの採用実績があります。

特徴

 

  1. SBJV, SBJLVタイプギヤポンプは真空槽へ直接取付けることができます。
    ポンプの吸込口の口径は特に大きくなっており、ポリスチレンなどの超高粘度(約20000Pas)でも確実に抜き出すことができます。
  2. SBJVタイプギヤポンプは真空槽より抜き出した液を、いっきに最大25MPaGまで昇圧することができます。
  3. 軸封部より真空槽へのエアーの吸込みを防ぐ為、島津独自の軸封部加圧用の圧力調整機構を持っています。
  4. 軸封には4種類の構造があり、液質や運転条件によってそれぞれに適したものを供給できます。
    4種類の軸封比較
  5. SBJシリーズのギヤポンプにはジャケットがあり、適正な温度に昇温(冷却)することができます。
  6. SBJシリーズは用途に合わせて4タイプの型式に分別され、ポンプ容量も45~25,000cm3/revまで、豊富なサイズをそろえています。よって、お客様のニーズに合わせてより適切なポンプを選ぶことができます。

適用

1. 合成繊維 ポリエステル、ナイロン、アクリル(炭素繊維用)、アラミド、アセテート、スパンデックス(ポリウレタン系)、ポリプロピレン など
2. 樹脂関係 ポリエステル、ナイロン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ABS、AS、PLA(生分解プラスチック)、HDPE、LLDPE、PBT、フェノール、ビスコース、シリコーン、PVA、塩化ビニール、不飽和ポリエステル など
3. フィルム、シート関係 ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、ポリプロピレン など
4. ケミカル用途関係 エチレングリコール、シリコン油、ワニス、グリセリン、油性インキ、樹脂ワックス など
5. オイル系 潤滑油、重油、灯油、タービン油、パームオイル など
SBJV タイプ : 高粘度ポリマー等抜き出し
真空槽下部への直接取付形で、PETやPSなどさまざまなポリマーの抜き出しに特に適したポンプです。真空から一気に25MPaGまで昇圧できる高圧タイプ。大口径なので高粘度液の抜き出しにも最適です。
SBJV タイプ : For Polymer discharge
SBJLV タイプ : 低粘度/中粘度プレポリマー等抜き出し
吐出圧力が7MPaGまでのコンパクトタイプで、特にプレポリマー領域に適しています。真空槽下部への直接取付形で、大口径の為、高粘度液にも対応できます。
SBJLV タイプ : For Prepolymers
SBJL タイプ : 低粘度ソリューション・オリゴマー等移送
吐出圧力が7MPaGまでのコンパクトタイプで、特にソリューションやオリゴマーなどの低粘度用に適したポンプです。配管の途中に取付けられるタイプで、上下・左右いずれの方向でも使用可能です。
SBJL タイプ : For Solutions and Oilgomers
SBJ-LL タイプ : 紡糸/造粒/製膜工程等ポリマーブースター
高い吸入圧力からの定量送りに最適。吸入圧力が1.0MPaG以上のブースターポンプとして使用されます。
SBJ-LL タイプ : Booster Pumps

形式

形式

型式説明  例)SBJV3150LF-803
J ジャケット付き
V 真空槽直接取付け形
3150 容量 LF:軸封方式(GP:グランドパッキン、LF:ラビリンスシール(フィメール形)、LM:ラビリンスシール(メール形)、M:ダブルメカニカルシール) 8:軸封加圧用の圧力調整機構付き
 

軸封構造

島津ギヤポンプの軸封には液質や運転条件によってそれぞれに適したものを、4種類の構造から選定することができます。

軸封構造

GPタイプ グランドパッキン+ネックブッシュ+冷却
グランドパッキン(繊紐を成形したもの)とネックブッシュを組合せ、ポリマーを冷却することでシールする構造で、特に粘度の低いポリマーなどに使用されることが多い。
LFタイプ ラビリンスシール(雌ねじ)+冷却+グランドパッキン(補助または洗浄用)
ラビリンスシールは構造的に隙間を設け、ポリマーを充満させ、シールするもので、ポリマーが冷却されると高粘度化する性質を利用して、よりシール効果を上げた軸封です。軸との接触が無く、耐久性も優れた構造でメンテナンスフリーです。
LMタイプ ラビリンスシール(雄ねじ)+冷却+グランドパッキン(補助)
ラビリンスの内径螺旋をLFタイプ、外径螺旋をLMタイプとし、液質、圧力に応じて使い分けています。
Mタイプ ダブル・メカニカルシール
メカニカルシールは、耐磨耗性材料を摺動材に使用したシート面(2面)による構造で、中間にシール液を封入することにより大気からポリマーを完全に分離することが可能です。
ポリマー中にヘキサン等可燃性物が含まれている場合などに安全面を考慮して使用します。

 

 

軸封部の圧力調整機構について

吐出側から一部のポリマーを、バルブを介して軸封部に導き、一定の圧力を軸封部にかけながら、吸入口へ戻す回路をポンプ本体に設け空気の侵入を防止しています。
詳細についてはお問い合わせ下さい。

軸封部比較表

TYPE GP LF LM M
  GP LF LM M
シール構造 グランドパキン
+ブッシュ+冷却
ラビリンス(内) +冷却+
グランドパキン(補助)
ラビリンス(外) +冷却+
グランドパキン(補助)
ダブルメカニカルシール
ユーティリティ 空気(300NL/min)
または
水 (1~3L/min)
空気(300NL/min)
または
水 (1~3L/min)
空気(300NL/min)
または
水 (1~3L/min)
シール液

プレッシャーユニット
吸入圧力 Full Vacuum
~3MPaG
Full Vacuum
~15MPaG
<Atm. Full Vacuum
~15MPaG
Full Vacuum~1MPaG
(アンバランス形)
吐出圧力 特に無し 特に無し ≧10MPaG 特に無し 特に無し
粘度 溶融
点有
Min. 10mPa・s Min. 10mPa・s - -
溶融
点無
Min. 0.1Pa・s Min. 30Pa・s Min. 30Pa・s -
シール査定時の
特殊条件
1.原料投入時未反応状態(起動時)での運転のないこと
2.グランドパッキンの寿命は一般的に1年
1.PETに特に有効
2.吸入圧力が真空でも適用可
3.PSのプレポリマー時はグランドパッキンとともに適用
1.PS/SANブースターポンプに特に有効
2.吸入圧力が真空で、吐出圧力が10MPaG以下で使用不可
1.SANソリューションは漏れが許容されないため、必ずM形を選定
2.高価、構造複雑、漏れた場合交換が必要など取り扱いにくい問題がある
Service PET Oligomer
Pre-polymer
Polymer
Oligomer
Pre-polymer
Polymer
Booster
- -
PS/SAN Solution
Pre-polymer
Polymer
Pre-polymer
Polymer
Polymer
Booster
Solution
Pre-polymer
Polymer