ぶーめらんVOL.52でご紹介した記事「プラスチック加工職人がつくる “勇者の心を守るもの”」の編集こぼれ話を紹介します。
第二特集では株式会社匠工芸 代表取締役/タクミアーマリー 主宰の折井匠さんにご登場いただきました。

お店に足を踏み入れた瞬間、取材チーム一同は息をのみました。壁一面にかかるファンタジー「武器」の数々。私たちはさきほどまで、人々と車が行き交う令和の東京を歩いていたはずです。細部まで作りこまれた世界観と作品群、カウンターの奥から現れた“店主”の折井さんの出で立ちに、さながら「装備」を整えに来た勇者パーティの一員になった気分でした。

長年、プラスチック加工メーカーの製造部門に勤めていた折井さん。どこかに、「会社があれば電話が鳴り、FAXが届き、仕事は入ってくるもの」というイメージがあったそうです。「そんなわけないんですけどね(笑)」と、独立当時を振り返りながら、職人としての自負、経営や営業活動のご苦労もお話しいただきました。

起業時に周りの方から反対されたご経験も踏まえ、最後に語られたのは夢を追う次世代の“勇者たち”への想いでした。