ぶーめらんVOL.51でご紹介した記事「研究者同士の化学反応が起こる研究所」の編集こぼれ話を紹介します。
今回、九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所の所長、石原達己先生を取材させていただきました。
所狭しと機材が並んでいる石原先生の実験室。配管が縦横に張り巡らされたその中心に位置するのは島津ガスクロマトグラフGC-8A。1981年から2019年まで、38年間も販売され続けたロングセラーモデルです。
シンプルで扱いやすい、と根強いファンがいるGC-8Aですが、石原先生も大のお気に入り。GC-8Aを使用した実験設備を何台も使いこなし、取材の最中も自分がどれだけ昔からGC-8Aを使ってきたか、この装置がどれだけ使いやすいか、と装置のことを長年の相棒のようにお話しされていて、提供しているメーカーの立場として、非常にうれしいお言葉でした。
石原先生にはガスクロマトグラフ以外にも、X線光電子分析装置 AXIS-ULTRAといった大型の分析機器などもご使用いただいています。大型で高額な装置を導入するにあたって、研究者としてはどれだけの思い入れ、努力が必要かということも熱く語っておられ、だからこそ「導入後、10年、15年経っても、しっかりとメンテナンスを続けてほしい」と仰っていました。
先生の言葉の端々に、分析機器への深い愛情が感じられる取材でした。