日本代表を掴め!高校生たちの熱い夏
物理・化学・生物学オリンピック2026本選大会
8月後半、科学オリンピックの本選大会である「物理チャレンジ」「化学グランプリ」「日本生物学オリンピック」が、それぞれ合宿形式で開催されました。

日本生物学オリンピック2026(大阪大会)
科学オリンピックは、物理や化学、生物学などの分野で知識や探究力を競う全国規模の大会です。国際大会に出場する日本代表候補者の選抜も兼ねており、本選で優秀な成績を収めた参加者は、その後の研修や選考を経て世界大会に挑みます。
物理チャレンジ2026 本選
化学グランプリ2026本選大会
当社は、3月に本選が行われる地学オリンピックを含む4つの科学オリンピックに協賛しており、物理チャレンジと日本生物学オリンピックでは協賛イベントに出展しました。
日本生物学オリンピック2026(大阪大会)
――実験を軸にした、研究者への登竜門
8月18日から21日までの4日間、大阪公立大学森之宮キャンパスで日本生物学オリンピック2026(大阪大会)が開催されました。予選参加者1,929人の中から選抜された80人が出場し、中学生で本選に進出した参加者も見られました。

大会では、生物学の知識だけでなく、観察力や考察力、実験技術を問う実験試験が実施されました。試験後には作問担当教員による解説も実施され、参加者たちは自らの考え方やアプローチを振り返りながら理解を深めました。


3日目は研究体験プログラムが行われました。大阪公立大学の研究施設で最先端の研究に触れた参加者たちは、学んだ内容を発表し合い、生物学への関心をさらに高めていました。
当社は研究体験プログラムに、マイクロチップ電気泳動システム「MultiNAⅡ」を出展しました。DNA解析などで利用される電気泳動は参加者にとって身近な技術でしたが、ゲルを使わず、液体を満たした微小な流路でDNAを分離する仕組みは新鮮だったようで、装置の前では次々と質問が寄せられました。分析技術そのものへの高い関心から、生物学への探求心の深さが感じられました。


「液体で電気泳動ができるのですか?」研究現場で使われる分析装置を前に、次々と質問を投げかける参加者たち
最終日の表彰式では金賞・銀賞・銅賞が授与され、高校2年生以下の成績上位12人が翌年の国際生物学オリンピック日本代表候補に選ばれました。また、島津製作所賞は大問1で最高成績を収めた高校3年生に贈られました。世界大会出場に向けた新たな挑戦が始まります。

国際生物学オリンピック2027(ポーランド大会)の日本代表候補者。今後、研修を重ねながら代表選考に臨む

島津製作所賞として島津理化製の顕微鏡を贈呈。
左から大会運営委員長/大阪公立大学 小林康一教授、受賞者 高間舘さん、島津製作所 北村
物理チャレンジ2026
――理論と実験で挑む、物理の頂上決戦
8月18日から21日までの4日間、兵庫県の大型放射光施設SPring-8で物理チャレンジ2026第2チャレンジ(本選)が開催されました。予選参加1,511人から選抜された100名が出場し、物理の知識と実力を競い合いました。

実験問題と5時間向き合う
大会前半は理論問題と実験問題による試験が行われ、後半には研究施設見学や第一線の研究者との交流プログラムが実施されました。成績上位者には金賞・銀賞・銅賞が授与され、高校2年生以下の上位12人が物理オリンピック国際大会の日本代表候補に選ばれました。


当社は企業展示において、NHK番組「魔改造の夜」での挑戦を紹介しました。番組本番では惜しくも3秒という結果に終わった「ビニール傘滞空マッチ」ですが、その後も有志メンバーが改良を重ね、150秒間のホバリングを目標に挑戦を続けていることを動画や冊子で紹介しました。

展示で印象的だったのは参加者たちの反応です。番組を初めて知った生徒も、競技内容やルールの説明を聞くと、すぐに「どこが難しいのか」「自分ならどう改良するか」と考え始めます。実験試験で熱力学を扱った直後だったこともあり、「ホバリングする傘に温度が与える影響」にも注目が集まりました。
知らないことを素直に質問し、得た知識をもとに考察を深める。物理と真剣に向き合う参加者たちの姿は、とても清々しく印象的でした。
化学グランプリ2026――全国トップレベルが集う、化学への探究の舞台

8月20日から22日までの3日間、東京農工大学で化学グランプリ2026本選大会が開催されました。予選参加者2,538人の中から選抜された74人が本選に出場し、化学の知識に加え、実験を通じた思考力や観察力を競いました。

成績に応じて大賞、金賞、銀賞、銅賞が授与されたほか、高校2年生以下の参加者から翌年の国際化学オリンピック日本代表候補が選出されました。全国トップレベルの高校生たちが、それぞれの化学への探究心を発揮した3日間となりました。

なお、第59回国際化学オリンピック(IChO2027)は2027年7月に台湾で開催される予定です。
地学オリンピック国際大会
第19回国際地学オリンピック(IESO)が8月20日から27日までイタリア・トリノで開催され、39カ国・地域から約150人が参加しました。日本代表4人は、金メダル2個、銀メダル2個を獲得する活躍を見せました。

次回の国際大会は2027年に島根県松江市で開催される予定です。日本代表選考を兼ねた日本地学オリンピックの応募受付は9月1日(火)~11月15日(日)までです。
担当者コメント
日本代表を目指して挑戦を続ける高校生たちの探究心と情熱、そしてその成長を支える関係機関の皆さまの熱意から、科学オリンピックが未来の科学技術を担う人材を育む場であることを改めて実感しました。
科学オリンピックは、自らの力を試すだけでなく、志を同じくする仲間と出会い、成長できる貴重な場です。当社はこれからも、未来の科学を担う若者たちの挑戦を応援するとともに、科学の面白さや可能性を伝えていきます。
科学オリンピックが、一人でも多くの若い世代にとって新たな挑戦へのきっかけとなることを願っています。
写真提供:科学オリンピック各委員会事務局(当社出展ブース写真を除く)
関連リンク
- 「科学オリンピック公式ガイドブック 〜君も科学の歴史に名を刻め!〜」
JST Webサイト内の公開ページへ遷移します。JSTの許可を得て掲載しています。 - 第15回 科学の甲子園 全国大会 優勝の岡山朝日高等学校、米国の大会へ | SHIMADZU TODAY
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