韓国の先端産業を支える技術拠点
「イノベーションキャンパス」を開設

当社グループのShimadzu Scientific Korea(SSK)は、2026年3月19日、韓国首都圏の京畿道果川市に、お客様の課題解決のための技術拠点「イノベーションキャンパス」を開設しました。このキャンパスは韓国の先端産業に向けて、分析から人財育成、研究連携までを支える新たな拠点として誕生しました。

 

ソウルは販売・サービス、果川では技術を支援

2018年に設立されたSSKの本社はソウル市内に位置し、販売・サービスおよび事業運営の中核的な役割を担っています。一方、果川に新たに開設されたイノベーションキャンパスは、お客様との距離をより近づけ、迅速な対応を実現するために設立された技術支援拠点です。営業・サービス・技術サポートの機能を一体的に提供し、お客様の課題解決を支援しています。

イノベーションキャンパス

果川市は、ソウル中心部から車で40分とアクセスが良く、政府の研究機関や主要産業エリアにも近接しています。こうした立地の特長を生かし、お客様や研究機関との連携が進めやすい環境です。

高度化する韓国市場に応えるために

韓国は、半導体、電池材料・技術、先端材料、バイオ医薬品、環境科学、エネルギーなどの分野で高い技術力と成長性を有して競争力を持っています。これら先端産業では、分析機器の需要が高く、今後も拡大が見込まれています。

開発スピードと品質を両立させるには、材料や製品を正確に評価する分析技術が欠かせません。加えてお客さまからは分析機器の提供にとどまらず、アプリケーションサポート、分析手法開発、トレーニング、技術検証、共同研究など、より緊密な技術協力も求められています。

イノベーションキャンパス内

このような韓国市場の高度なニーズに応えるため、イノベーションキャンパスを設立しました。

研究者・技術者を育てる教育拠点として

イノベーションキャンパスは、実機に触れながら学べる場でもあります。トレーニングや技術セミナーを通じて、分析の考え方やデータの活かし方を実践的に身につけることができます。

イノベーションキャンパス内

さらに、大学や研究機関とのワークショップを通じて、共同研究や次世代の研究者・技術者との接点を広げ、研究連携の芽を育てています。

研究から信頼性評価まで対応するラボ

床面積1300平方メートルのラボには、LCMS-8060RX、MALDI-8060、Nexeraシリーズ、GCMS-QP2020NX、NexisGC-2030、ICPMS-2050、ICPE-9820、UV-3600i Plus、AIRsight、TOC-Lなど、島津製作所の最新の分析装置が並びます。

イノベーションキャンパス内

ここでは、材料分析や構造解析、環境分析など、幅広いテーマに対応できます。さらに、同キャンパス内のバッテリーソリューションセンター(仮称)では、AGS-X、MCT-510、ALTRACE、自動化された引っ張り試験システムを用いて、材料特性の評価や信頼性の検証も行えます。

イノベーションキャンパス内

これらの装置を複合的に活用することで、半導体材料分析、リチウムイオン電池など二次電池の安全性・性能評価、自動車材料の信頼性評価、PFASなどの環境分析といった高度な課題に応えます。

研究現場を意識したキャンパスレイアウト

このキャンパスのレイアウトは、島津グループでラボの設計から実験台・ドラフトチャンバー等環境設備機器の製造及び販売を担う島津理化が、ユーザーの実際の研究環境を再現するよう設計しました。実験台には、島津理化初のオールスティール実験台「Esquisseスティール」を採用しています。

イノベーションキャンパス内

画像をクリックすると、イノベーションキャンパスの360度バーチャルツアーをお楽しみいただけます

担当者のコメント

イノベーションキャンパスの一番の特徴は、研究開発のさまざまな段階を一つの拠点で支えられることだと考えています。

お客様には、ここ一カ所で専門的な技術支援やサービスをご利用いただけますし、島津製作所のグローバルな研究・技術ネットワークとも連携することで、より迅速で的確なサポートをお届けすることができます。

このキャンパスを通じて、お客様の新しい研究アイデアの創出を後押しし、研究や産業応用に必要な分析力の向上にしっかり貢献していきたいと考えています。

 

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