創立100周年に向かう京都医療科学大学
人と技術を育て、医療現場の安全と発展を支える

2月7日、島津製作所の京都本社、東京支社などで、京都医療科学大学の入学試験が行われました。

京都医療科学大学の入学試験会場

 

人間性と専門性を磨く技術者教育

京都医療科学大学は、島津製作所初代社長の二代島津源蔵が1927年に設立した「島津レントゲン技術講習所」を原点としています。その後、専修学校、専門学校、短期大学へと発展し、2007年に4年制大学となりました。現在は医療科学部 放射線技術科の単科大として毎年90名の学生を受け入れています。2027年の創立100周年に向け、大学院開設の準備も進められています。

京都医療科学大学

京都医療科学大学

1910年頃、当社がX線装置の製造を始めた当時は、放射線の安全な取り扱いに関する知識がまだ十分に普及していない時代でした。医療現場の安全を守り、当社の製品を適切に使用してもらうためには、放射線に関する正しい知識を持つ人材の育成が不可欠でした。 

当社が開催した第1回レントゲン講習会(1921年) 

当社が開催した第1回レントゲン講習会(1921年) 

建学の精神「品性を陶冶し有為の技術者を養成する」には、医療に関わる者としての姿勢と、技術で社会に貢献するという理念が込められています。この精神は100年を経た今も受け継がれています。 

京都医療科学大学での授業の様子

京都医療科学大学での授業の様子 
 

京都医療科学大学100周年記念ロゴ

京都医療科学大学100周年記念ロゴ 

医療の安全を支える放射線技師

放射線技師は、医師の指示のもとでX線検査や、CT検査など、放射線を用いた各種検査を行う専門職で、病気の早期発見や治療方針の決定に欠かせません。毎年2月に行われる国家試験の全国の受験者は3,500人前後で合格率は70~80%。専門性の高い知識と技術が求められる資格です。

京都医療科学大学はこれまでに5,000人以上の卒業生を輩出し、その多くが放射線技師として医療現場を支えています。

当社は京都医療科学大学に対して、次のような形で教育環境の充実を支援しています。
 

  • 給付型奨学金「島津奨学金」
  • X線撮影装置をはじめとする実習設備の寄付
  • 入学試験会場の提供

学生がゼミで制作した放射線教材「ラジトレ」が、放射線教材コンテストで最優秀賞を受賞するなど学びの成果も広がっています。この教材は学生や中高生が放射線や医療に興味を持つきっかけづくりに活用しています。このような取り組みも島津奨学金制度が支援しています。 

カードゲームで放射線について学ぶラジトレと制作した学生
カードゲームで放射線について学ぶラジトレと制作した学生

カードゲームで放射線について学ぶラジトレと制作した学生

海外グループ会社の取り組み

米国で当社の医用画像診断装置の販売・サービスを担うShimadzu Medical Systems USA(SMS)は、2019年からテキサス州のMidwestern State University(MSU Texas) と連携し、「The Shimadzu School of Radiologic Sciences(島津放射線科学スクール)」を設置しています。
MSU Texasは米国でも有数の放射線科学教育の拠点であり、SMSとの協力により最新X線装置やその他の画像診断機器を活用した実習環境が整備されています。学生は実際の医療現場に近い環境で学ぶことができています。

X線技術が支える当社の医用機器事業 

当社の医用機器事業は創業期からX線技術を中心に発展してきました。現在はX線一般撮影装置、X線TVシステム、血管撮影システム、回診用システムなどに注力しています。

特にX線管球は装置の“心臓部”であり高い技術力が求められる部品です。当社は医療用X線管球を自社製造できる数少ないメーカーであり、これが装置の品質を支える強みにもなっています。

島津製作所のものづくり 医用機器工場 

放射線を利用しながら安全な医療を提供するためには、安全な装置をつくる技術者と、装置を正しく扱う放射線技師の両方が欠かせません。
島津製作所と京都医療科学大学は、これからも人と技術を育てて、医療現場の安全と発展を支えて参ります。

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