北米放射線学会「RSNA2025」に出展
島津製作所と米国子会社のShimadzu Medical Systems USAは、2025年11月30日〜12月4日に米国シカゴのMcCormick Placeで開催された第111回北米放射線学会(Radiological Society of North America)の併設展示会(以下、RSNA2025)に出展しました。 本記事では、RSNA2025での当社ブースの様子と、当社と放射線医学との関わりについてご紹介します。
RSNA(北米放射線学会)とは
RSNA(北米放射線学会)は、放射線医学分野で世界最大級の学術会議で、会員数は約160カ国・5万人以上にのぼります。
RSNA2025のテーマは「Imaging the Individual」。会期中は、医師や診療放射線技師、研究者、医療機器メーカーなど、世界中から多くの専門家が集いました。


医療画像技術や関連製品が紹介される「Technical Exhibits」と呼ばれる展示には763社が出展し、4日間にわたって行われました。展示会場では、AIによる診断支援、クラウド連携、データ解析プラットフォームなどが特に注目を集めました。
学会はオンライン配信を含めて1,000以上のセッションが開催され、多くの島津グループのメンバーが学会員として参加しました。
当社ブース紹介
当社ブースでは、X線撮影装置や血管造影システムを中心に展示を構成し、日々の診療を支える撮影ワークフローや、患者さんにやさしい診断をコンセプトとした装置を体感していただきました。
診断用X線装置「RADspeed Pro SR5 Version」
「RADspeed Pro SR5」は、撮影装置の先端にあるコリメータ(X線の照射範囲を調整する部品)にカメラを内蔵したX線撮影装置です。患者さんの様子やポジショニングの状況を装置のモニターに表示できるため、操作者は患者さんの状態を常に確認しながら撮影操作を行うことができます。展示デモでは、操作者が患者さんへのケアにいっそう集中できるということを体験していただきました。
回診用X線撮影装置 「MobileDaRt Evolution™ MX9 Version 」
病棟や救急現場などで使用される移動型X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX9」シリーズは、今回のRSNA2025で3機種を初出展しました。
X線管球から受像器までの距離をリアルタイムで測定・表示する SID(Source to Image Distance)計測機能や、X線を正しい角度・位置で照射するための管球アライメント機能について、マネキンを用いたデモンストレーションを行いながらご紹介しました。 ご来場のお客様からは「患者様が寝ているベッドに対してX線管球の角度が一致するとレーザーマーカーが点灯表示して正しい角度に調整できたことを教えてくれる。分かりやすくて良い」のお声をいただきました。


血管撮影システム「Trinias series with SCORE Opera」
本装置では、搭載した音声操作機能「Smart Voice」のデモを実施しました。術者の手がふさがっている状況で、音声によりC型アームのポジション変更といった装置を操作できる様子を実際にご覧いただきました。検査業務の効率化を支援する装置として大変好評で関心をお寄せいただきました。


放射線医学と当社の歩み
当社の初代社長・二代島津源蔵は、ドイツの物理学者レントゲン博士がX線を発見した翌年の1896年、京都大学の前身である第三高等学校の村岡範為馳教授とともに、X線写真の撮影に成功しました。ここから、当社のX線の歴史が始まりました。
1909年には、国産初の医療用X線装置を納入し、日本の医療用X線装置のパイオニアとして、その黎明期を牽引しました。
1921年には第1回レントゲン講習会を開催し、X線の正しい知識と技術の普及に力を注ぎました。さらに1927年には、放射線技師を育成する「島津レントゲン技術講習所」(現・京都医療科学大学)を開設し、人材育成の面からも医療現場を支えてきました。
こうした歴史を背景に、島津製作所は現在に至るまで、X線をはじめとする放射線診断装置の開発・提供を通じて、医療に貢献し続けています。

担当者コメント
今回のRSNA2025への出展は、長年培ってきたX線技術と最新のIoT技術を組み合わせた検査効率化・負担軽減のためのソリューションを、世界の医療従事者のみなさまと共有する機会となりました。
当社はこれからも、患者さんと医療現場に寄り添った製品・サービスの提供を通じて、より良い医療の実現に貢献してまいります。
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