ITEM2025に出展 挑戦と革新で、
未来の医療を切り拓く
島津製作所は島津メディカルシステムズと共同で、4月11日から13日にパシフィコ横浜で開催された、国際医用画像総合展(以下、ITEM2025)に出展しました。
当社のブースやセミナーの様子をご紹介します。
当社ブース
国際医用画像総合展(ITEM)とは
国際医用画像総合展(ITEM:アイテム)は、一般社団法人日本ラジオロジー協会(JRC)が主催する国内最大級の医用画像機器展示会です。
この展示会は、世界でも主要な放射線関連の展示会の1つであり、3日間の延べ来場者数は18,000人以上という大規模なものです。
会場となったパシフィコ横浜周辺
来場者の構成は、日本医学放射線学会や日本放射線技術学会・日本医学物理学会の登録者、また医療画像関連企業からの参加者が多数を占めます。当社は例年、国内はITEM、海外ではRSNAに出展しています。
主要な放射線関連の展示会
展示会名称 | 開催地 | 開催時期 | 規模 |
---|---|---|---|
国際医用画像総合展 ITEM |
日本・ 横浜 |
4月 初~中旬 |
来場者18,000人以上 出展社140社以上 |
北米放射線学会 RSNA |
アメリカ・ シカゴ |
11月末~12月 初旬 |
来場者41,000人以上 |
欧州放射線学会 ECR |
オーストリア・ ウィーン |
2月末~3月 初旬 |
来場者18,000人以上 出展社230社以上 |
島津ブース:「挑戦と革新で、未来の医療を切り拓く」
当社ブース受付
島津ブースでは、「Evolution, Innovation, Transformation -solving challenges together」を展示コンセプトに掲げ、最新の技術ソリューションを紹介しました。
X線検査の効率化や安全性の向上、新しい評価手法の提案を通じて、医療従事者の負担軽減に寄与する製品を展示しました。3つの製品のライブデモを行い、新機能や操作性の良さをアピールしたほか、日本医学放射線学会との共催ランチョンセミナーや投資家向けの説明会も開催しました。
これらの展示やセミナーを通じ、AIやIoT技術を活用した検査業務の負担軽減に注目が集まりました。
展示製品紹介
回診用X線撮影装置 MobileDaRt Evolution™ MX9 Version Cタイプ(4月に発売)
この装置は、操作者の手元(X線照射部)にセカンドモニタと3Dカメラを搭載しています。操作者は、手元のモニターで患者の様子を確認しながら撮影条件を調整できます。さらに、3Dカメラが撮影に必要な角度や距離を自動で計測するため、適切なポジションでの撮影が可能です。これらの撮影支援機能「VISION SUPPORT」により再撮影を防ぐことで、患者の被ばくを低減し、業務の効率化に貢献します。
また、手術後に体内にガーゼや器具などの異物が残ると、感染症や再手術のリスクがあり、患者の安全を守るためにはこれを防ぐことが課題となっています。この装置は、遺残確認支援ソフトウェア「Smart DSI」搭載しており、AI技術が手術後の体内遺残物確認を支援します。
セカンドモニタと3Dカメラを搭載した回診用X線撮影装置
血管撮影システムTrinias series with SCORE Opera
「Red Dot Design Award 2024」Brands & Communication Design部門の Interface & User Experience Designカテゴリーで受賞した製品。術者の手がふさがっている状況を想定した、新機能「SMART Voice」を搭載し音声で操作をサポート
診断用X線装置「RADspeed Pro SR5 Version」
光学カメラによる撮影支援機能「VISION SUPPORT」を搭載。ポジショニングや撮影ミスを防止し、検査業務の負担を軽減
セミナー開催
当社と日本医学放射線学会共催で、以下のランチョンセミナーを開催しました。
テーマ | 「一般撮影画像診断技術の革新」 |
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座長 | 尾尻 博也 先生 東京慈恵会医科大学 放射線医学講座 担当教授 |
演者 | 一般撮影装置のイメージングトランスフォーメーションと トモシンセシス臨床有用性 馬場 隆行 先生 今村総合病院 画像診断部 |
演者 | 島津製作所一般撮影装置の開発コンセプト 田中 修二 株式会社島津製作所 医用機器事業部 |
150周年キービジュアルを使用したパネル
創業150周年のキービジュアルを使用したお客様への感謝を伝えるパネルを設置。また、当社の製品・サービスに対するお客様の満足度をお伺いするとともにコミュニケーションを今後いっそう深めるため、SHIMADZU MEMBERS CLUB会員様へのアンケートを行いました。
バーチャルITEM
担当者のコメント
今年も多数のお客様にご来場いただき、X線検査の効率化・安全性の向上や新しい評価手法の提案を通じて、医療現場の負担軽減に寄与する当社製品・最新の技術ソリューションをじっくりとご覧いただきました。
150周年を迎えた当社へのご声援・期待をしっかりと受け止め、お客様の困り事の解決に向けてよりいっそうの研鑽を重ねてまいります。
