中国の島津グループが次世代育成支援イベントを開催
サイエンススクール「小さな薬学者」の参加者
島津グループは世界各地でCSR活動に取り組んでいます。今回は、6月に島津企業管理(中国)有限公司(SSL)が行った、次世代育成支援活動をご紹介します。
島津企業管理(中国)有限公司(SSL)とは
中国国内で島津製品の販売やアフターサービスを展開するほか、開発設計部門や調達部門も設置し、島津グループのグローバル開発・生産体制の最適化にも大きな役割を担っています。上海、北京、広州、重慶など14の支店を持ち、従業員1,300人以上が働く、島津製作所の中国本部機能を持つグループ会社です。
西南大学薬学院とサイエンススクール開催
SSL重慶事務所は、西南大学薬学院と連携して、サイエンススクール「小さな薬学者」を開催しました。このイベントは、「社会に貢献できることはないか」と考えて、SSLが西南大学薬学院と共同でスタートさせたものです。
今年で3年目となった今回のイベントに参加したのは、小学校2~4年生200人と、同大学教員・学生・SSLのメンバーです。子どもたちは12種類のコースに分かれて、科学実験を楽しみました。
(1) | 3Dプリンターの特長を活かした医薬品のモデル研究 | (7) | 匂い袋DIY |
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(2) | 本物と偽物の銀(Ag) | (8) | 指紋の追跡 |
(3) | 植物標本DIY | (9) | 漢方薬扇子DIY |
(4) | 漢方薬の物理的性質を解き明かす | (10) | 消毒ジェルの製作 |
(5) | 顕微鏡で植物の微細構造を観察 | (11) | ヨモギミントクリームの製作 |
(6) | 光と色の原理 | (12) | 飲料魔法の科学 |
SSL重慶事務所の社員は、次の2つのコースを担当しました。
「(2)本物と偽物の銀(Ag)」コースでは、エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)を使って、本物と偽物の銀を比べました。
「(2)本物と偽物の銀(Ag)」コースの講師を務めたSSL分析センターの社員と子供達
「(12)飲料魔法の科学」コースでは、飲料の原料表を比較・分類を学んだ後、材料を調合して飲料を作りました。
イベント終了後、子どもや保護者からは、「多くの収穫があった!」との感想がありました。実施したSSLやスタッフからは、これまでと変わらず、子供の科学普及や教育の分野で力を尽くしたいとの声がありました。
「(12)飲料魔法の科学」コースを担当したSSL環境営業の社員
上海市の中学生が職業体験
SSL上海支店は、上海市甘泉外国語中学校の生徒の職業体験を受け入れました。会社の方針や事業活動に加え、様々なCSR活動を紹介しました。分析センターを案内して研究や社会課題を解決する用途の説明のほか、トリプル四重極型質量分析計(LCMS-8050)を使って、コーヒー中のカフェインを分析しました。生徒は分析試料のサンプリング・前処理・注入を体験しました。
日本語を第一外国語として学ぶ
上海市甘泉外国語中学校の生徒
上海支店近くの複数のカフェで購入した
コーヒーを比較分析
担当者のコメント
SSLは2015年から小中学校向けの分析科学講座をスタートさせ、今年で10年目となりました。これからも島津グループの一員として企業の社会的責任を積極的に果たし、子どもたちに科学の種をまき、成長を支援する次世代育成支援活動を続けます。