「人とくるまのテクノロジー展2024」に出展
品質管理に役立つ製品をPR

5月開催の「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」での島津ブース

島津製作所と島津テクノリサーチは、7月17日から19日にかけてAichi Sky Expo（愛知県国際展示場）にて開催される「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」に出展します。本記事では、5月にパシフィコ横浜で行われた同展示会の島津ブースの様子と展示概要をお伝えします。

国内最大級の自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展」

「人とくるまのテクノロジー展」は、自動車技術や部品にまつわる国内最大級の展示会で、年に1度、横浜と名古屋を舞台に開催されます。今年の5月に「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」があり、自動車メーカーだけでなく“くるま”に関する最新技術をもった幅広い分野から590社が出展し、来場者は3日間で計75,000人を超えました。

島津ブースでは、品質管理に役立つ製品をラインナップ

島津ブースでは、自動車業界において、部品などの強度試験や耐久性の試験、非破壊の内部欠陥検査、規制対象元素などのスクリーニング検査に役立つ装置を実機展示しました。

製品名/製品写真	機種	特徴
XSeeker 8000	卓上X線CTシステム	高出力のX線発生装置と、高解像度フラットパネル検出器を搭載したX線CTシステムです。「卓上型」というコンパクトなCT装置でありながら、160 kVの高いX線出力を有し、肉厚な樹脂部品やアルミダイカストなどの金属部品の内部構造や欠陥を非破壊で観察できます。高度な専門知識を必要としないシンプルな操作性と、最短12秒撮影という高いスループットにより、短時間での検査が必要な現場でも活躍できます。
EDX-7200	エネルギー分散型蛍光X線分析装置	固体・粉体・液体などのさまざまな形態の試料を非破壊で分析できます。高速・高感度・高精度はもちろん、誰でも簡単に操作ができ、安定したデータを取得できるようユーザビリティを追求しました。受入検査や、有害元素のスクリーニング、異物分析、成分分析など、あらゆる分野で使われています。
オートグラフAGX-V2	精密万能試験機	材料の強度や力を加えた際の変化を測定する強度試験ができます。操作性と安全性、試験効率の向上のため、世界で初めて音声操作装置を搭載しました。炭素繊維強化樹脂（CFRP）や金属などの素材の開発に加え、生産の現場ではより性能の高い加工法の実現に向けた多様な試験・検査・評価に使われています。輸送機器関連の研究開発、品質管理に貢献します。
EMTシリーズ	電磁式疲労・耐久試験システム	試験片にさまざまな波形、周波数、大きさの負荷を繰り返しかけ続け、疲労強度や耐久性を調べる装置です。自動車の快適性を向上するための振動を制する「制振特性」の評価や樹脂・ゴム材料、自動車部品、電子部品、新素材などの耐久性の評価などに用いられます。

また、実機展示とは別に、近年注目されている「リチウムイオン電池の多角的評価」や「ADAS（先進運転支援システム）向け車載電装部品の非破壊分析」「水素貯蔵・転送部品の開発を支える評価技術」「プラスチックの劣化評価」などに関連したアプリケーション、銅加工への高出力高輝度青色レーザー光源「BLUE IMPACT」の紹介も行いました。

島津テクノリサーチは、受託分析コーナーを設け、リチウムイオン電池や材料評価に関するアプリケーションを中心に紹介しました。

島津ブース担当者のコメント