第72回米国質量分析学会(ASMS 2024)に出展
当社の米国の計測事業を統括しているShimadzu Scientific Instruments(SSI)は、6月2日~6日に米国・カリフォルニア州アナハイムで開催された米国質量分析学会(ASMS)にブース出展しました。
SSIは毎年、ASMSの開催都市にちなんだ「KickSomeMass」ロゴをデザインし、
ブースやWebサイトに使用している
ASMS(The American Society for Mass Spectrometry)は、1969年に設立された質量分析とその関連領域で屈指の専門組織です。世界中から8,500人を超える科学者が会員として所属しています。
展示ブースとホスピタリティスイート
展示ホールのブース
展示ホールや別会場に設けた「ホスピタリティスイート」では、今回が質量分析コミュニティへの初披露となった製品を主軸に様々な製品群を紹介しました。
5月に発売したトリプル四重極質量分析計「LCMS-TQ RXシリーズ」は、医薬品・環境・食品分野の製造業や受託分析機関向けの装置です。当社製トリプル四重極(TQ)型の液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)の基本性能を引き継ぎながら、さらに高い感度と安定性、簡便な操作性を実現しています。
動画「LCMS-TQ RX シリーズ」
動画でわかるプレスリリース
ガスクロマトグラフ質量分析計「GCMS-QP2050」は、安定して信頼性の高い測定データを提供します。質量分析計は、質量に関する情報を電磁気的に分析する装置です。そのためには試料分子をイオン化し、電荷を持った状態にする必要があります。本製品は試料をイオン化する部分の構造を簡素化し、メンテナンスの作業時間を従来の約25分から約1分まで短縮しました。
「ホスピタリティスイート」会場(左)と入場を待つ来場者の列
ホスピタリティスイートでは、日中は製品のデモンストレーションや記者会見を行い、夜には趣向を凝らしたプログラムを実施しました。オリジナルTシャツや光るカチューシャを配布し、参加者はフォトスポットでの記念撮影を楽しみました。
その他、当社共同研究者に質量分析に関連するテーマで発表いただくブレックファーストセミナーの実施や、脂質、環境、バイオマーカー、AIといった各市場における技術やアプリケーションの最新情報をまとめたポスター発表を行いました。
SSI担当者のコメント
多くの方にお越しいただき、誠にありがとうございました。私は30年以上にわたり、素晴らしいチームのメンバーとともにASMSへの出展企画を担当しています。
来年のASMSは、SSI本社のほど近くにある都市、メリーランド州・ボルティモアでの開催が予定されています。次回も当社ブースで有意義な時間をお過ごしいただけるよう、ブース計画を立て、また皆様にお目にかかれることを楽しみにしております。