2024.05.23

北米3拠点にR&Dセンターを開所

SSI本社に併設するメリーランド本部のR&Dセンター

SSI本社に併設するメリーランド本部のR&Dセンター

当社の米国の計測事業を統括しているShimadzu Scientific Instruments, Inc.(SSI、メリーランド州コロンビア)は、製薬市場および臨床市場を主要なターゲットとし、北米3拠点にR&Dセンターを設立しました。SSI本社に併設するメリーランド本部と、東海岸(マサチューセッツ州ボストン近郊)、西海岸(カリフォルニア州サンフランシスコ近郊)に分かれて構成されます。

 

次世代をリードするグローバルな製品開発を目指す

SSI R&Dセンター センター長 平岡 敬朗

SSI R&Dセンター センター長 平岡 敬朗

新センターで主に注力するのは、製薬市場や臨床市場を中心としたニーズの探索とそれに基づく製品開発です。R&Dセンター センター長の平岡敬朗は「北米はヘルスケア事業における最重要地域です」と言います。
「北米は先進的な製品や技術への投資が盛んな地域です。とくに製薬市場の技術力は世界的に見ても高い。ここでのニーズは言わば “世界中で未解決の課題”なのです。これらを解決する技術や製品をいち早く生み出すことができれば、のちに世界中に展開できる可能性を秘めています」。

ラボを新設する東海岸のボストンにはアカデミアやバイオ医薬関連の研究開発部門が多くあり、西海岸のサンフランシスコ近郊にはグローバル製薬企業やバイオテクノロジー関連のベンチャー企業が集結しています。それぞれのエリアに拠点を構えることでお客様との距離を縮め、ニーズを正確に把握することが狙いです。

さらにメリーランド本部では、島津本社の分析計測事業部と連携を深め、システムの開発や試作品の評価を現地で行うことで開発スピードを加速させます。現在は約20人が働いています。

現地社員のコメント

アプリケーショングループ Jeff Dahl

アプリケーショングループ Jeff Dahl

日々、お客様が求めるデータを提供するためにはどうしたらよいのか考え、島津の装置を使った分析方法やデータを処理する方法を開発しています。
近年では技術の発展がめざましく、3Dプリンターやプリント基板の製造装置、繰り返し作業や複雑な加工を可能にするCNC(コンピュータ数値制御)装置など、低コストで高性能なツールが多々あります。R&Dセンターでは、これらのツールをうまく活用していきたいです。また、島津本社の開発部門とのさらなる連携が生まれることが非常に楽しみです。相互支援と信頼関係を深め、全社一丸となって頑張りたいです。
お客様の要望を詳細に理解するとともに、次世代をリードする分析機器の開発を実現できればと考えています。

SSI本社

SSI本社

SSIはこれまで約50年にわたって製薬や臨床、エネルギー、法医学分野向けに分析計測機器の販売やサービスを行ってきました。2015年にはお客様との共同研究を進めるイノベーションセンターを設置して、ヘルスケアや食品、環境分野などの社会課題の解決にも取り組んでいます。

北米における協業とイノベーション創出の場に

開所式ではテープカットが行われた。右から3番目が島津製作所の代表取締役社長 山本靖則、4番目がSSI社長の前田愛明

開所式ではテープカットが行われた。
右から3番目が島津製作所の代表取締役社長 山本靖則、4番目がSSI社長の前田愛明

開所式は、4月10日にメリーランド本部で行われました。式典には、島津製作所の代表取締役社長 山本靖則が出席しました。スピーチでは、来賓や関係者の皆様に感謝を伝えるとともに、本センターがお客様との協働の場として機能し、イノベーションを起こしていくことを期待していると述べました。SSIの前田社長は、革新的な技術や製品を生み出し、科学技術を通じて米国社会に貢献していくと決意を新たにしました。

 

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