科学の思考力・技術を競う 「第13回 科学の甲子園全国大会」 に協賛
SHIMADZU賞は岐阜県代表チームへ
島津製作所と島津理化は、3月15日~18日につくば国際会議場で開催された「第13回科学の甲子園全国大会」に協賛・ブース出展しました。表彰式や島津ブースの様子をご紹介します。
科学の甲子園とは
「科学の甲子園」は、高校生※が筆記・実技の競技で科学の思考力や技術を競う大会で、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催しています。今回は全国704校から8,000人以上がエントリーし、各都道府県で選抜された47の代表校が全国大会に出場しました。本大会の優勝チームは、全米の科学大会であるサイエンス・オリンピアド(Science Olympiad)に派遣されます。
今大会の実技競技のひとつ「バルーンフェスタ in つくば」では、指定の3要素を持つ熱気球の製作が課された
仲間と喜び合う表彰式
3月17日には表彰式が行われ、島津理化の社長・中井泉から、総合成績第3位の岐阜県代表・岐阜県立岐阜高等学校に「SHIMADZU賞」が贈られました。
「SHIMADZU賞」を受賞した岐阜県代表チーム。左端が島津理化 社長・中井泉
なお、今大会の優勝校は神奈川県代表・栄光学園高校で、史上初の2連覇達成となりました。
島津ブースの様子
島津理化は、力学台車スマートカートなどの情報機器(ICT)を用いた理科実験機器や、センサを利用した単振動および2体運動の解析装置に加え、国際物理オリンピック2023日本大会で使用された実験試験用装置を出展しました。科学に関心を持つ高校生を前に、実験の実演にも力が入りました。
国際物理オリンピック2023日本大会で使用された実験試験装置
力学台車スマートカートと実験の様子
島津製作所は、分析装置の展示・デモンストレーションを行いました。身近なモノを試料に選び分析装置にセットして、それがどのような元素で構成されているかを調べました。参加した高校生は、前処理も、試料を破壊することもなく、短時間で元素の種類と量を分析できることを知り、感嘆の声を上げていました。
エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)の展示・デモンストレーション
記者会見の会場を模したフォトスポットで、発表者になりきる選手たち
担当者のコメント
大会全日程を通じて参加選手のみなさんは一生の思い出になる体験をされたことと思います。地域や学校の枠を超え、生涯の友達に出会えたかもしれません。また、課題の解決には多様な考え方があり、チームワークの重要性も実感されたことでしょう。この経験を通じて参加者の中から未来の科学者が育っていくことを期待し、これからも応援したいとの気持ちがますます強くなりました。
科学の甲子園大会3日目の表彰式とブース展示の様子を拝見しました。1日目は筆記競技、2日目は実技競技にて全力で競い合い、各チームはライバルでした。しかし大会3日目には、他のチームとも仲良くなり、一緒に展示ブースを訪れていたのが印象的でした。このような取り組みを通して、さまざまな力を培った若者が 「科学技術で社会に貢献する」 ことになれば嬉しいです。