2024.04.09

「ミラノデザインウィーク」に初出展
アート×サイエンスをテーマにした研究成果を展示

「ミラノデザインウィーク」に初出展 アート×科学をテーマにした研究成果を展示

島津製作所は、世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク」に初出展し、主力技術「クロマトグラフィー」から着想を得た体験型のサイエンスアート作品を展示します。

 

ミラノデザインウィークとは

「ミラノデザインウィーク」は、毎年4月にイタリア・ミラノ市で開催される世界最大規模の国際家具見本市「ミラノサローネ(Salone del Mobile.Milano)」と、同時開催の「フォーリサローネ(Fuorisalone)」を合わせた総称です。

全世界から数多くの企業やデザイナーが参加し、各々の技術を生かした製品やアート作品が展示されます。2023年のミラノサローネには2,000を超える出展があり、6日間で181か国から30万人以上が来場しました。

  • ミラノサローネの会場「ロー・フィエラ ミラノ」。フォーリサローネはミラノ市内の美術館、歴史的建造物、大学など様々な場所で実施される。※当社はフォーリサローネに出展

体現型サイエンスアート「WONDER POWDER」

「ミラノデザインウィーク2024」で当社が展示するのは、デザインスタジオwe+(東京都)と2022年6月から共同で取り組んできたリサーチプロジェクト「WONDER POWDER」の研究成果のひとつです。

リサーチプロジェクト「WONDER POWDER」の作品※

リサーチプロジェクト「WONDER POWDER」の作品※

この作品は当社の主力技術である「クロマトグラフィー(物質を成分ごとに分離する手法)」から着想を得ています。アルミニウムや岩絵具、雲母など様々な素材の粉末が、アクリルケースを満たす水の中を落ちていきます。ケースは来場者自身が回転させることができ、粉末の大きさ・重さ、形状などの違いが異なる沈殿速度を生み、グラデーションを描きます。

角柱のケースを回すと中の粉末がグラデーションを描く※

角柱のケースを回すと
中の粉末がグラデーションを描く※

ケースの隣のシートには分析データを記載※

ケースの隣のシートには分析データを記載※

  • ※写真はいずれも社内展示品であり、ミラノデザインウィークに展示するものとは若干異なります

ケース内を漂う物質の元素や粒度(粒の大きさ)の分布、形状などは当社製品で分析しています。感性的なアプローチと、当社分析技術による論理的なアプローチの両側面から、粉末の振る舞いが魅せる美しさに迫ることで、分析計測技術の魅力を知ってもらうという試みです。

WONDER POWDER 展示概要

会期:2024年4月12日(金)~21日(日)
会場:Dropcity (Tunnel 44 Via Sammartini, 20125 Milano)

 

「ミラノデザインウィーク 2024」特設サイトはこちら

担当者のコメント

一般的にあまり知られることのない当社の技術を、どうやってわかりやすく魅力的に映しだせるか、当社デザイン部門にとっても新しい挑戦です。多くの人に見ていただき、デザイン/アートというフィルターを通じて分析技術の面白さに気付き、その可能性を感じていただけたらと思います。

今後もこれにとどまらず、SHIMADZUのグローバルな認知度およびデザイン技術力の向上につながる挑戦を続けていきます。

 

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