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SHIMADZU × we+

DROPCITY | 12 - 21 April 2024
Tunnel 44 Via Sammartini, 20125 Milano

12, 6PM - 9PM
13,14, 1PM - 6PM
15-21, 11AM - 7PM

Concept

鉱物から絵の具が生まれ、小麦はパンになった。

人類は古くから、固形物を砕き粉末にすることで、素材の可能性を広げてきました。粉末化は、人類にとって最もプリミティブな加工方法のひとつです。粉末にすることで素材が扱いやすくなり、使い道が広がることはもちろん、固形の状態では決して見ることのできなかった表情やふるまいに出会うこともあります。

WONDER POWDERは、そんな粉末の可能性に魅せられた島津製作所とデザインスタジオwe+によるリサーチプロジェクトです。2022年に始動した本プロジェクトでは、粉砕したさまざまな素材の粉末について、水中での動きを観察するだけではなく、島津製作所の分析機器を用いて科学的に分析を行い、感性と論理双方のアプローチから粉末の美しさを探究してきました。本展では、これまでの研究成果としてリサーチの一部とインスタレーションを展示。新たな視点で「美しさ」を捉えることを試みます。

Designer

we+

リサーチと実験に立脚した手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也と安藤北斗により2013年に設立。

利便性や合理性が求められる現代社会において、見落されがちな多様な価値観を大切にしながら、自然環境や社会環境と親密な共存関係を築くオルタナティブなデザインの可能性を探究しています。デザイナー、エンジニア、リサーチャー、ライターといった多彩なバックグラウンドやスキルを持つメンバーが集い、日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表。そこから得られた知見を生かし、 R&D やインスタレーション等のコミッションワーク、ブランディング、プロダクト開発、空間デザイン、アートディレクションなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを手がけています。

Dezeen Awards 2022 / Emerging Design Studio of the Year Public Vote(英)、FRAME Awards 2023 / Furniture of the year(蘭)、Wallpaper* Design Awards 2022 / Best Elements of Surprise(英)、EDIDA 2019 / Young Designer of the Year Nominee(伊)、日本空間デザイン賞金賞等受賞多数。作品はドイツの Vitra Design Museum に収蔵されています。
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Shimadzu Design

島津デザインは、島津製作所の製品外観やUI、コミュニケーション、調査、評価等も含めた幅広いデザイン活動を行う部門。1958年に中央研究部意匠研究室を発足して以来、「世の中にまだないものでも、たった一人のためでも、それが人々のためになるのであれば、やってみる」という創業者から受け継いだものづくりへの信念を原点に、デザイン活動を行っています。

本プロジェクトでは、主に医療、ライフサイエンス、環境分野で活かされてきた島津製作所の分析計測技術を、美しいと思える現象を解明するための足掛かりとして活用。本インスタレーションの制作を通して分析計測技術の新たな可能性を探求しています。
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ビンの写真 ビンの写真

Approach

アーティスティックリサーチ

we+独自のリサーチ手法である「アーティスティックリサーチ」を活用しています。対象物に対して、直感・主観を大切にしながら実験やフィールドワークを行なう「感性的なアプローチ」と、情報やデータの集積で客観的な視座を得る「論理的なアプローチ」、双方を行ったり来たりすることで対象物への理解を深め、それは共感を生む表現となるか、審美的であるか、といった判断基準を軸にインスタレーション等のアウトプットへつなげます。

「分析計測技術」の
可能性を広げる

島津製作所の分析計測機器を使って、粒子の組成やサイズ、形状を科学的に解明することで、アーティスティックリサーチにおける「論理的なアプローチ」をさらに強化。感性と論理の振り幅の最大化を目指すとともに、島津製作所が得意とする分析計測を、感性の裏付けや解明に活用することで、分析の新たな可能性を探求します。今回実施した分析とその結果の考察を、美しさの解明のスタート地点と捉え、本展から得られる議論やフィードバックをもとに、分析計測技術のさらなる可能性を追求していきます。

Research
& Process

天然鉱物から人工物まで、さまざまな素材を粉砕して粉末化。水中での挙動の美しさの観察に加え、島津製作所の分析計測機器により、粒子のサイズや形状を科学的に解明。感性と論理、双方向からのアプローチによる相乗効果で対象物への理解を深め、アウトプットへ昇華しています。

Venue

DROPCITY

Dropcityは、ミラノのサンマルティーニ通り沿いに誕生する建築とデザインのための新しい総合施設です。人々が出会い、建築やデザイン、現代都市について議論する場を設けることを目的に、建築家のアンドレア・カプートが2018年に発案したもので、ミラノ中央駅のマガッツィーニ・ラッコルダティ内に位置しています。

GOOGLE MAP
Tunnel 44 Via Sammartini, 20125 Milano

Credit

主催:株式会社島津製作所 リサーチ&デザイン:安藤北斗・林登志也・桃 / 青木陽平・関口愛理・猪上気広・黄綺樺(we+)
竹川諒・杉江智哉・長谷部臣哉(Shimadzu Design)
素材分析:株式会社島津テクノリサーチ テクニカルデザイン:日下部理 エンジニアリング:佐藤駿次 グラフィックデザイン:庄司竜郎 写真:林雅之 動画:村瀬健一 コーディネーション:金森裕貴子、合田紘子 PR:HOW INC. 協力:東洋アルミニウム株式会社、博展