2023.10.05

島津の分析技術が
競走馬のドーピングコントロールに貢献

当社の製品は、競走馬や競技馬のドーピングコントロールにも使用されています。競走馬のドーピングを管理することは、動物を違法薬物の投与から守るうえで欠かせません。島津グループのShimadzu Franceが、フランスの競走馬研究所「Le Laboratoire des Courses Hippiques」を取材しました。

 

競走馬研究所の役割

「Le Laboratoire des Courses Hippiques」(以下、LCH)は、ISO 17025認定(※)を受けたフランスの競走馬研究所です。

LCHでは、競馬場においてや、競技の期間外に採取された競走馬の血液、尿、毛の検体に対して数千種類もの検査を行っています。規制対象となっている違法薬物や、馬の生涯を通じて摂取が禁止されている薬物の検出に貢献しています。

  • ※国際標準化機構(ISO)が策定する「試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項」の国際標準規格

Shimadzu France担当者からのコメント

LCHの皆さん

島津の製品を用いた検体分析

Shimadzu Franceは、競走馬のドーピングコントロールにおけるLCHの役割と活動について、同研究所のLudovic Bailly-Chouriberry博士にお話を伺いました。

Ludovic Bailly-Chouriberry博士から

LCHに届いたすべての検体は、分析工程での匿名性を確保するため新たにナンバリングされ、トレーサビリティを維持するため研究所のデータベースに記録されます。分析に使われるのは、例えば島津の「LCMS-8060NX」のような、トリプル四重極型質量分析計を組み合わせた液体クロマトグラフ(LC)です。毎日200を超える検体に対して行われるLCHラボでの分析に、優れた感度と堅牢性を備えた島津製品が役立っています。

Ludovic Bailly-Chouriberry博士インタビュー動画
※本動画はフランス語音声と英語字幕で構成されています

Shimadzu France担当者からのコメント

今回のインタビューは、研究所で行われている検体分析のワークフローを理解するのに、とても良い機会となりました。LCHは、分析結果に対して大きな責任を担っています。そのため、トレーサビリティ、安全性、パフォーマンスは非常に重要なのです。

LCHのLudovic Bailly-Chouriberry博士とチームの方々は私たちを歓迎してくださり、ワークフローと検体の扱い方について非常に分かりやすく説明してくださいました。私たちShimadzu Franceは、このような専門的な研究所の皆様のパートナーであることを光栄に思います。LCHの皆様、本当にありがとうございました!

 

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