2022.10.28

メンタルヘルス領域でオープンイノベーションを推進

メンタルヘルスのイメージ

島津製作所は、ヘルスケア分野に注力しており、オープンイノベーションを推進しています。昨今、社会課題となっているメンタルヘルスの領域についても、社外機関と共同研究を進めています。

今年2022年6月には妊娠うつおよび産後うつの予兆検知技術について、同7月には血液検査によるうつ病の診断補助技術の実証実験について対外発表しました。これらの取り組みや関係者の声などをご紹介します。

 

妊娠うつ、産後うつの予兆検知技術の確立へ

メロディ・インターナショナル株式会社、京都大学、熊本大学と当社は、妊産婦の自律神経のバランスが崩れる予兆の検知技術について研究しています。妊娠うつおよび産後うつの発症・重症化の防止を目的としています。

当社のマルチデバイス生体計測システム「HuME」を利用し、感性に関わる様々なデータを収集していきます。現中期経営計画におけるフェムテック(女性の抱える課題を解決する技術)分野での社外連携は、当社として今回が初めてです。

「HuME」心電デバイス

「HuME」心電デバイス

 

妊娠うつ、産後うつの予兆検知技術に関するプレスリリースをチェック

血液検査によるうつ病の診断補助技術の実証実験に参画

九州大学と当社は、うつ病予防に関して共同研究しています。このたび、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社も参画し、「働く人の心の健康を維持するための仕組みづくり ~うつ/うつ症状の予防 ~ 復職支援等~」に取り組みます。働く人の心の健康を維持し、メンタル不調の早期発見体制構築を目指すものです。

福岡市のモデル企業と既に実証研究を開始しています。被験者の血中成分の分析に、当社の液体クロマトグラフ質量分析計が利用されます。

実証研究を進めている、分析計測事業部 ライフサイエンス事業統括部 戦略企画グループの担当者の声をご紹介します

目まぐるしく移り変わる時代において、価値観の変化や長く続くコロナ禍の影響など、その世代のよらず、働く世代の人々には大きなストレスがかかっています。原因も多岐にわたっており、それらのフォローアップも社会課題として重要です。

本実証実験では、個々人の性格気質をWeb問診で確認し、ストレスやうつ症状に関連する血液バイオマーカーを組み合わせることによって得られる結果から、今までにない気付きを与え、心身の健康を維持した働き方を考える上でのきっかけになるような仕組みづくりを目指しています。

最先端の研究成果を社会実装し、働く世代のQOL(Quality of Life)向上に寄与できるよう、取り組んでまいります。

うつ病の診断補助技術の実証実験に関するプレスリリースをチェック

 

URLをコピーするタイトルとURLをコピーしました
他の記事も見てみる