クロアチア・ザグレブ大学で環境分析技術について講演

SMLKI 2022に参加したShimadzu d.o.o.のメンバー

島津製作所のクロアチア拠点・Shimadzu d.o.o.が、ザグレブ大学で開催された学術会議「SMLKI 2022」に参加しました。同社は協賛企業となっており、有害物質の質量分析技術について講演しました。

「SMLKI」は2年ごとに開催されています。今回は若手エンジニアと学生264名が会議に出席し、クロアチアとその周辺国の大学から193件の論文が提出されたといいます。

 

PFASの分析技術について講演

会議では、Shimadzu d.o.o.のLucija Ivanjkoが、水試料中の有機フッ素化合物(PFAS)の質量分析技術について講演しました。

PFAS化合物は、撥水性や耐熱性、耐薬品性といった特性から、様々な工業製品に使用されてきましたが、環境への残留性や生体内蓄積が問題となっています。

当社のトリプル四重極液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-8060NX」による分析例や、環境試料中の微量汚染物質の測定における精度管理と高感度な分析技術の重要性などを説明しました。

 Shimadzu d.o.o.のLucija Ivanjko

島津製品がザグレブ大学の環境研究に貢献

同大学の化学・工学系の研究室では、現在、水環境の研究に注力しているといいます。液体クロマトグラフ、液体クロマトグラフ質量分析計、全有機体炭素計などの当社製品が使用されています。廃水をモニタリングする技術や水の浄化技術などの研究も進んでいるようです。

Shimadzu d.o.o.担当者からのコメント

会議で講演したLucija Ivanjkoは次のように語っています。

ザグレブ大学で開催された会議の主な目的は、若手技術者や科学者を産業界と結び付けてアイデアを共有し、新しいプロジェクトを創出することです。

最新のテクノロジーを紹介することで、分析の重要性を若い世代に示すことができました。

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