島津ビジネスシステムズのアプリ「アメミル」が防災機能を強化
気象庁のシステムと連携、大雨による危険度の確認や通知に対応

「アメミル」デモ画面 指定緊急避難場所の位置を3Dモードで表示

周囲1km以内にある指定緊急避難場所の位置を3Dモードで表示(デモ画面)

当社グループ会社の島津ビジネスシステムズが開発・提供しているスマホアプリ「アメミル」 iOS版の防災機能が強化されました。気象庁の防災システムと連動し、大雨による災害の危険度を知らせます。

気象予報士の資格も持つ開発メンバー3人に、機能の特長や開発の経緯について聞きました。

 

スマホアプリ「アメミル」とは

「アメミル」は強い雨雲の接近をAIが伝え、カメラを通して降雨情報をリアルな映像として表示するAR(拡張現実)アプリです。登録地点、または現在地に1時間以内に雨が予想されると、音声とレーダー動画で通知する機能を備えています。iOS版は今年6月に英語に対応しました。

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防災機能の特長1:危険度分布と指定緊急避難場所を表示

今回のアップデートのポイント「防災機能の強化」について、具体的な特長を開発メンバーに聞きました。

片岡:気象庁は、大雨や洪水による災害の危険度をマップ上で確認できる「キキクル」という情報を提供しています。今回の「アメミル」のアップデートでは、「キキクル」を「アメミル」のマップ上に表示し、土砂災害の危険と浸水・洪水害の危険を確認できるようにしました。

「アメミル」2Dモードでキキクルと指定緊急避難場所を確認

2Dモードでキキクルと指定緊急避難場所を確認

片岡:また、雨に関する8万カ所以上の指定緊急避難場所の情報も同時にマップ上に表示しました。3Dモードでは周辺1km以内にある避難場所をAR空間に表示し、距離と方角を確認することができます。

防災機能の特徴2:災害の危険を通知

片岡:大雨による災害の危険度が高まった時にプッシュ通知する機能を搭載しました。非常に危険(警戒レベル4相当)以上の危険度に対しては、重大な通知(Critical Alerts)と呼ばれるiPhoneの機能で、マナーモードでも音を鳴らして危険を知らせることができます。この機能は緊急地震速報や避難情報などで活用されています。

「アメミル」の広報宣伝を担当する片岡央志

アメミルの広報宣伝を担当する片岡央志

有本:Critical Alertsはアメミルのアプリ内で3段階に設定できるようになっています。「非常に危険」以上の危険度から通知音を鳴らすことができますが、そのひとつ上の「極めて危険」のレベルで鳴らすか、あるいは鳴らさずに通常の通知だけにするか設定できます。

気象庁の協力事業者としていち早く危険を知らせる

奥山:近年、大雨による土砂災害や浸水害、洪水害が増えています。そうした災害のリスクを未然に知ってもらうためにあるのが「キキクル」ですが、自分から能動的にアクセスしなければ確認できません。危険を一刻も早く通知するために「アメミル」の防災機能を強化しました。

奥山:当社(島津ビジネスシステムズ)は、2019年に気象庁が「キキクル」通知サービスの協力事業者を募った際に手を挙げて、最初の5社の中に入りました。初めは「お天気JAPAN」アプリに「キキクル」を搭載しましたが、防災の重要性が高まっていることから今回「アメミル」にも搭載しました。

「アメミル」開発責任者の奥山哲史

開発責任者の奥山哲史

有本:「キキクル」の通知を受信可能な設定にしておくと、レベル3以上の危険度から通知が届きます。通知のタップで「アメミル」の土砂災害のマップや、浸水・洪水害のマップがダイレクトに立ち上がるので、自分の周囲の危険度を速やかに確認できます。

提供1週間で通知登録者数3.3万以上

有本:9/27に提供を開始してから1週間で、3万3千ほどのユーザーが「キキクル」のプッシュ通知を登録しています。現在アメミルのアクティブユーザーは約12万ですので、1/4以上のユーザーが登録したことになります。

有本:今回のアップデートはiOS端末が先行しました。Android端末向けにも2Dマップや通知機能の対応を検討しています。

「アメミル」防災機能開発主担当の有本淳吾

開発主担当の有本淳吾

このチームは、スマートフォン向け気象情報サイト「お天気JAPAN」の運営やAIを用いた桜の開花予想も手掛けています。ユニークな取り組みの今後にぜひご注目ください!

10月から11月は台風が起きやすい時期

片岡:10月にかけての「秋の台風シーズン」では、台風が日本付近に接近・上陸することが多く、11月に台風が近づくこともあります。台風16号が接近した時も、災害発生の危険度が高くなり10月1日に通知を出しました。「アメミル」が災害時の避難や防災意識の向上に役立つことを願います。

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