2021.03.02

食品の品質・安全を分析技術で追求する
オーストリア・グラーツ工科大学

オーストリア・グラーツ工科大学の研究者

お客様とのコミュニケーション誌「ぶーめらん」のWebサイトでは、Web限定シリーズ「世界のパートナーと共に」を公開中です! 世界各地で課題と向き合う人々のユニークな取り組みや、それにかける思いをお届けしています。

この中から、オーストリアにあるグラーツ工科大学のErich Leitner教授を特集した「食品の品質・安全を分析技術で追求する」をご紹介します。

 

オーストリアで10年以上にわたり食品の成分を分析

グラーツはオーストリアにおいてウィーンに次ぐ人口を有しており、欧州でも有数の大学都市です。

グラーツ工科大学のErich Leitner教授は、10年以上にわたり、島津製作所のクロマトグラフや質量分析計を使用して、主に食品のにおい物質や品質に関わる成分を分析しています。

オーストリア・グラーツの街とシンボルともいえる時計塔

オーストリア・グラーツの街とシンボルともいえる時計塔

包装材に含まれる成分が食品そのものに影響

Leitner教授は、食品そのものだけでなく、包装材の分析にも取り組んできました。全ての食品は、接触する包装材から漏れ出る分子の影響を受けるといいます。

グラーツ工科大学のErich Leitner教授

グラーツ工科大学のErich Leitner教授

食品を口にした時に自分で気付ける異常だけでなく、味覚や嗅覚によって感知できない物質やわずかな成分の蓄積による悪影響が指摘されていましたが、問題はそれらの検出方法でした。

化学的な異常が発生した製造プロセスを分析技術によって特定することが安全性向上への大きな一歩になる、というのがLeitner教授の考えです。

島津製作所のイノベーションセンターと専用システムを開発

Leitner教授と島津製作所の欧州イノベーションセンターは、食品や食品梱包材に含まれる汚染物質を簡便かつ高感度に検出する「MOSH/MOAH専用分析システム(LC-GC オンライン分析システム)」の共同開発に取り組みました。

ミネラルオイル飽和炭化水素類(MOSH)やミネラルオイル芳香族炭化水素類(MOAH)は、有害性も報告されている物質です。

手間や時間がかかる分析をルーチン化できれば、食品の品質や安全性の向上に貢献できます。

インタビュー記事「食品の品質・安全を分析技術で追求する」全文を読むにはこちら

※ 本記事内における人物の所属団体および肩書等の情報は、インタビューを実施した2018年12月時点のものです。

研究機関との連携を推進する島津製作所のイノベーションセンター

島津製作所は、先進的な技術を有する研究機関との共同研究や共同開発を推進し、現地の顧客ニーズに応えていくため、「イノベーションセンター」を海外主要拠点に開設しています。

欧州イノベーションセンターは、ドイツ・デュイスブルクのShimadzu Europa GmbHが統括しています。現地の大学を中心に、様々な分野で連携を加速させています。

島津製作所の欧州イノベーションセンターと連携機関

欧州イノベーションセンターと連携機関

現地で取材した当社の担当者から

Leitner教授は、初めて島津製作所の装置の導入を検討した時のこともお話していました。当時、当社は装置の貸し出しのほか、エンジニアを派遣して機器調整などのサポートをしました。この対応に、島津製作所はパートナーになりうる存在だと感じられたそうです。

「世界のパートナーと共に」記事に登場するパンプキンシードオイルは、グラーツではとてもポピュラーなローカルフードだそうです。Leitner教授からもお土産としてお薦めされました。Leitner教授は様々な食品の分析をされており、お話の随所から「食の品質」への強い思いを感じました。オーストリアのワイン品評会の審査員を務められた経験もおありとのことで、島津製作所の欧州拠点が開催したワイン分析セミナーでもご講演いただき、大変好評だったそうです。

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