SERENADE™ Technologies

SERENADE Technologiesとは?

SERENADEは低騒音・低振動を特徴とする当社ギヤポンプの総称です。このSERENADEに使用されているSERENADE Technologiesは低騒音・低振動を直接的に達成する技術だけでなく、この技術を量産品に適用し、低騒音・低振動と耐久性を高い次元で両立させるための生産技術、安定して高品質な製品を提供するための検査技術によって成り立っています。

SERENADE誕生の背景

ギヤポンプは油圧を使ってシリンダーなどのアクチュエータを動かす油圧システムの「心臓部」ともいえる機器であり、フォークリフトやトラックの荷役用昇降機といった輸送機器のほか、パワーショベルをはじめとする建設機械など、多種多様な分野で使用されています。

そして、近年フォークリフトの電動化(動力源がエンジンから電動機にシフト)をはじめ、油圧システムを搭載する機械の低騒音化への取り組みが進められており、それに伴ってギヤポンプにも低騒音・低振動への取り組みが求められています。

フォークリフト

SERENADEを支える3つのTechnologies

ギヤポンプは一対のギヤの回転によって油の吸込と吐出を行っており、吐出される圧力油の流量が時間的に変動すること(吐出流量脈動)が、騒音・振動の原因であることが知られています。
そこで、SERENADEは吐出流量脈動の原因となっているバックラッシュ(ギヤを組み合わせたときにできる歯面間の隙間)を限りなくゼロに近づけることで低騒音・低振動を達成しています。
「バックラッシュを限りなくゼロに近づける」ためには、バックラッシュ量をマイクロメータレベルの精度で管理する必要があり、ギヤ以外にも多くの部品から構成され、かつ大量生産されるギヤポンプに適用することは簡単ではありません。
SERENADEは、①歯車をはじめとする各部品を高精度に加工するとともに、それらの部品の情報を管理する技術、②管理された部品を高精度かつ安定した品質で組み立てる技術、③完成したギヤポンプの性能を評価する技術、という3つの「Technologies」で上記の課題を克服し、安定的な大量生産を実現しています。

ギア