普通論文
非天然型のアミノ酸やシステインを含む合成ペプチドのアミノ酸配列の同定
島津評論 83〔1・2〕 103~110 (2026)
要旨
近年,中分子医薬品の一つであるペプチド医薬品が注目されている。ペプチド医薬品は化学合成による製造が可能であり,比較的低コストで大量生産できる。また,高分子医薬品と比較して分子サイズが小さいため,組織浸透性に優れることが期待されている。さらに近年では,非天然アミノ酸や側鎖修飾アミノ酸を導入した高機能な合成ペプチドの開発が進められている。一方,化学合成過程ではさまざまな副生成物が生じるため,最終生成物の品質評価には分子量およびアミノ酸配列の確認が不可欠である。
本稿では,プロテインシーケンサと質量分析計(MS)をオンライン接続した解析システムを用い,非天然アミノ酸,側鎖修飾アミノ酸および還元アルキル化システインを含む合成ペプチドの配列解析を行った。その結果,これらの同定が困難なアミノ酸残基について,保持時間情報と質量情報を組み合わせることで高い信頼性で解析できることを確認した。
1分析計測事業部Solutions COE アプリケーションデザインユニット
2分析計測事業部ダイアグノスティクス統括部 臨床・感染症検査ビジネスユニット
3分析計測事業部ダイアグノスティクス統括部 臨床・感染症検査ビジネスユニット 博士(薬学)
*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。


