特集論文
飲料水中に含まれるPFAS40成分の一斉分析
島津評論 82〔1・2〕 101~108 (2025)
要旨
ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質(PFAS)は,その高い汎用性から多様な用途で使用されているが,きわめて安定な化学構造を有するため分解されにくく,環境中に蓄積しやすいことから人体への影響が懸念されている。近年,PFAS に対する規制は世界的に強化されており,対象化合物の数も増加している。このような背景から,多成分のPFAS を高精度かつ安定的に一斉分析可能な手法の確立が求められている。
本研究では,水道水中に含まれる40種類のPFAS を対象に,液体クロマトグラフ質量分析法(LC/MS/MS)を用いた一斉分析法を構築し,標準試料および水道水試料に対する添加回収試験を通じて,その有効性と精度を検証した。
分析計測事業部Solutions COE
*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。