島津評論 Vol.82[1・2](2025)
創業150周年記念特集 社会に貢献する科学技術

特集論文

<ライフサイエンス分野展望>
医薬品開発に資する分析計測技術の進化と展望

小倉 泰郎

島津評論 82〔1・2〕 19~26 (2025)

要旨

近年,創薬モダリティの多様化に伴い,医薬品開発における分析計測技術の高度化が急務となっている。島津製作所は,液体クロマトグラフや液体クロマトグラフ質量分析計を中心とした分析装置に加え,人工知能(AI)や統計解析を活用した解析ソフトウェアを提供し,特性解析や品質評価および分析法開発の信頼性向上に寄与している。さらに,細胞治療・再生医療分野においても,培養最適化支援や核酸分析技術を通じて多面的な支援を展開しており,今後の創薬プロセスの革新に資する技術基盤の構築に取り組んでいる。


分析計測事業部ライフサイエンス事業統括部博士(工学)

*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。