島津評論 Vol.81[3・4](2024)
特集 食で実現する人と地球の健康と持続可能な食農産業

特集論文

食品中の脂肪酸分析技術

斎藤 良弘1服部 孝成2坂本 雄紀1

島津評論 81〔3・4〕 145~160 (2024)

要旨

本稿では,食品中の脂肪酸組成分析を,3種類の分析装置を用いて行った例を紹介する。
GC を用いた分析では,キャリアガスに従来法のヘリウムと,代替ガスである水素をそれぞれ用いて食用油中の脂肪酸分析を行い,比較した。
FIA-MS(フローセルインジェクションMS)法ではメチルエステル誘導体化を行わずに食用油の脂肪酸を分析して,GC 法と比較した。
GC-MS/MS を用いた分析では,Smart EI/CI イオン源を用いて,2つのイオン化法EI(電子イオン化法),PCI(正化学イオン化法)それぞれでサバ,牛肉中の脂肪酸を分析し比較した。


1分析計測事業部Solutions COE ヘルスケアソリューションユニット
2分析計測事業部ライフサイエンス事業統括部MSビジネスユニット

*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。