島津評論 Vol.81[3・4](2024)
特集 食で実現する人と地球の健康と持続可能な食農産業

特集論文

ICP-MS による食品中ミネラルおよび有害元素の分析

谷口 理1桐山 智帆1奥田 晃士1仲 康佑1若杉 幸子2

島津評論 81〔3・4〕 195~204 (2024)

要旨

私たちが日常摂取する食品には,人体に有益に活用される必須ミネラルのほか,有害な元素を含む場合もある。これらの元素の分析手法としては幾つかの手法があるが,そのうち,誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)は,多元素を一斉分析できる手法であり,ミネラルおよび微量有害元素を分析する手法として近年用いられている。また,ICPMSと液体クロマトグラフを結合することにより(LC-ICP-MS),有害元素を形態別に高感度で分析することができる。
今回,これらの手法を用い,食品試料中の多元素について妥当性確認試験を行い,良好な結果が得られた。


1分析計測事業部Solutions COE
2分析計測事業部スペクトロビジネスユニット

*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。