特集論文
過熱蒸気脱脂炉DSF-60C30の開発
島津評論 81〔1・2〕 35~42 (2024)
要旨
セラミックス市場は,EV や産業機械,鉄道車両向けのパワーモジュールやベアリングなどの用途で成長が見込まれる一方,製造工程では莫大なエネルギーを消費しており,2030年カーボンニュートラル目標に向けた消費電力低減が大きな課題となっている。その製造工程の一つである脱脂工程にて,消費電力低減と生産性向上を目的とし,過熱蒸気技術とガスモニタリングシステムを用いた過熱蒸気脱脂炉 DSF-60C30を開発した。本稿ではその開発内容と周辺技術の取り組みについて述べる。
産業機械事業部技術部
*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。