島津評論 Vol.81[1・2](2024)
特集 持続可能な社会と先端技術

特集論文

バイオベース度評価に向けたキャビティリングダウン分光装置の開発

川嶋 悠太1真野 和音2坂本 隼規1松花 文太1降幡 耀子1古宮 哲夫2東條 公資1富田 英生3

島津評論 81〔1・2〕 21~28 (2024)

要旨

キャビティリングダウン分光法(Cavity Ring Down Spectroscopy,CRDS)は,レーザー吸収分光の検出感度を飛躍的に高める技術の一つであり,著者らは環境分野におけるバイオベース度評価に向けた放射性炭素同位体(14C)分析用のCRDS(14C-CRDS)装置を開発している。本稿では14C-CRDS 装置の実現に向けた要素技術を開発し,それらの技術を適用した14C-CRDS 装置の開発および基礎評価結果について述べる。


1基盤技術研究所先端分析ユニット
2基盤技術研究所先端分析ユニット博士(工学)
3名古屋大学大学院工学研究科博士(工学)

*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。