特集論文
診療所向けクラウド型電子カルテシステムSimCLINICTM T4 Cloudの開発
島津評論 80〔1・2〕 73~79 (2023)
要旨
最近では,電子カルテシステムが医療施設の重要なツールとして広く普及,活用されている。診療録をはじめ,生体検査結果,X線や内視鏡などの画像情報,さらには各種院内文書などを電子的に保存し,さまざまな条件で簡単に検索や参照ができるだけでなく,会計や診療報酬の算定,経営分析などのためにデータを二次利用することが可能である。著者らは,従来得意としてきた画像診断機能や一般撮影診断装置との連携を行うためのモダリティワークリスト管理への対応だけでなく,カルテと画像診断装置の連携を充実させつつ,SimCLINIC T4 Cloudにて,さらに診療所業務を効率的に運用可能にするためのクラウド型電子カルテシステムの開発を行ったので報告する。
医用機器事業部 技術部
*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。