特集論文
椎体計測ソフトウェア Smart QMTMの開発
島津評論 80〔1・2〕 69~72 (2023)
要旨
骨粗しょう症の進行により,軽微な外力で骨折する脆弱性骨折のリスクが高まるが,脆弱性骨折のうち,脊椎圧迫骨折は無症状の場合があるため,骨粗しょう症の進行に伴い二次骨折が発生し,大腿骨近位部骨折のリスクが高まる。その予防のためには,最初の椎体骨折の早期診断が重要となる。椎体骨折の判定には,胸椎・腰椎側面X線撮影画像から定量的に判定を行うQuantitative Measurement(QM)法があるが,その計測作業は煩雑で,評価に時間がかかるという課題があった。今回,より迅速に椎体骨折判定を行うために,QM法の椎体計測作業が容易に行えるようサポートするソフトウェアSmart QMを開発した。
1医用機器事業部 技術部
2医用機器事業部 技術部 博士(理学)
*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。