特集論文
血管撮影システムにおけるリアルタイム被ばくモニターDose-eye Liveの開発
島津評論 80〔1・2〕 39~44 (2023)
要旨
血管内治療の分野では,さまざまな疾患に対応するために治療の高度化が進み,それに伴って治療時間が長時間化する傾向にある。このため,被ばく管理に関心がますます高まっている。近年DRLs2020などの診断参考レベル(Diagnostic Reference Level)が公表されたことにより,より低侵襲・低被ばくのシステムが求められている。今回,患者の局所的な被ばく線量をリアルタイムに計算して表示する血管内治療支援ソフトウェアDose-eye Liveを開発した。本機能は以下の特長を有する。
(1)患者モデルの入射表面線量計算により手技中に局所的な線量管理ができる
(2)角度軸で線量表示することで,ホットスポットの回避角度が簡単に認識できる
1医用機器事業部 技術部
2Shimadzu Software Development Canada Inc.
*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。