島津評論 Vol.79[3・4](2022)
特集 次世代モビリティ

特集論文

車体軽量化に向けた異種材料接合に対する多角的評価

橋本 継之助二股 佑允吉見 聡垣尾 尚史

島津評論 79〔3・4〕 201~207 (2022)

要旨

自動車の軽量化を推進するための技術として,異種材料接合技術が使用されている。摩擦攪拌接合および摩擦攪拌点接合は,もともとはアルミニウム合金などの低融点金属を対象としていたが,高融点金属や非金属への適用拡大が進んでいる。摩擦攪拌接合および摩擦攪拌点接合の強度は,接合界面に発生する金属間化合物の厚さや接合部の欠陥や微細構造など複数の要因に左右されるため,産業分野の利用においては強度に影響を及ぼす要因の効果的な評価方法の検討が重要となる。本稿では,超音波光探傷装置,X 線 CT システム,電子線マイクロアナライザ,精密万能試験機を用いて,アルミニウム合金板と GA 鋼板の接合試料を多角的に評価した事例を紹介する。


分析計測事業部 Solutions COE

*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。