島津評論 Vol.78[3・4](2021)
特集 先端技術開発

特集論文

放射性炭素同位体(14C)向けキャビティリングダウン分光装置の開発

真野 和音1川嶋 悠太2池原 辰弥3降幡 耀子2坂本 隼規2立野 亮4富田 英生5

島津評論 78〔3・4〕 255~264 (2021)

要旨

キャビティリングダウン分光法(CRDS)は,レーザー吸収分光の検出感度を飛躍的に高める技術の一つであり,著者らは創薬分野をターゲットとした放射性炭素同位体(14C)用 CRDS(14C-CRDS)装置を開発している。本稿では14C-CRDS 装置実現に向けた要素技術を開発し,それらの技術を適用した14C-CRDS 装置の開発および基礎評価について述べる。


1基盤技術研究所 先端分析ユニット 博士(工学)
2基盤技術研究所 先端分析ユニット
3分析計測事業部 スペクトロビジネスユニット
4分析計測事業部 NDI ビジネスユニット
5名古屋大学 大学院工学研究科 博士(工学)

*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。