島津評論 Vol.77[3・4](2020)
特集 食の安全と食による健康

特集論文

食品中の硫黄化合物分析の新しいアプローチ

武守 佑典1石井 寿成1長尾 優1河村 和広2李 思旭3小林 永佑3小櫻 優3荒川 清美1

島津評論 77〔3・4〕 143~150 (2021.3)

要旨

食品の安全,品質や客観的評価において,GC やGC/MS が広く使われている。一般的に特定の成分のみにターゲットを絞って分析・評価する場合はGC が使用され,網羅的な成分の分析・評価にはGC/MS が使用される。今回,微量でも食品の品質に影響を与える硫黄化合物に着目し,GC,GC-MS を使用した次の2種類の食品分析について紹介を行う。①ビール中の揮発性の総硫黄量分析(使用分析装置:GC-SCD),②食品のにおい分析における新しい手法(使用分析装置:GC-MS,GC-SCD)


1分析計測事業部グローバルアプリケーション開発センター
2分析計測事業部ライフサイエンス事業統括部 MS ビジネスユニット
3分析計測事業部GC・TA ビジネスユニット

*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。