特集論文
LC-MS 高感度計測のためのインターフェイスパラメータ最適化
島津評論 75〔3・4〕 131~135 (2019.3)
要旨
試行錯誤で条件を変えて,良好な結果を得る繰り返し実験が一般によく行われる。もし,実験結果を理解し,次の実験条件を設定する部分を人工知能(AI)で代替し,実験サイクルを自動でまわすことができれば実験作業・判断のばらつき除去,人件費削減,稼働率増加などが期待できる。本稿では,観測ノイズを含む実計測データを扱う繰り返し実験を自動的に行うベイズ最適化法を開発し,LC-MS において高感度計測可能な装置パラメータを少ない回数で探索できることを確認したので報告する。
1基盤技術研究所 AIソリューションユニット
2分析計測事業部 ライフサイエンス事業統括部 MS ビジネスユニット
*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。