島津評論 Vol.75[3・4](2018)
特集 先端技術開発

特集論文

計測用X線CTシステムXDimensus™300および三次元測定機による3Dプリンタ樹脂造形物の寸法測定

橋本 継之助1

島津評論 75〔3・4〕 79~83 (2019.3)

要旨

X線は,医療分野では病気の診断に,産業分野では製品の検査や研究開発に使用されている。特に産業分野において,内部欠陥や異物を発見する非破壊検査の用途に加えて,実際に製造された製品の形状データを数値化して設計・製造工程にフィードバックする用途においてX線CTが利用される。近年は,製品の観察を主な用途とした従来のX線CTに加えて,内部寸法および形状測定用途により適した計測用X線CTも普及しつつあり,新たな三次元測定システムとして期待されている。本稿では,計測用X線CTシステム XDimensus 300および三次元測定機を用いて,3Dプリンタで造形した樹脂試料を計測した事例を紹介する。


1分析計測事業部 NDI ビジネスユニット

*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。