特集論文
プラント運転の効率化に寄与する流量計校正
島津評論 75〔1・2〕 63～67 (2018.9)
要旨
流量計測の不確かさを小さくすることによって，プラント運転の効率化・製品の品質向上の可能性がある。本稿では，島津システムソリューションズ 流量計校正試験所と産業技術総合研究所とのオリフィスを仲介器とした液体流量校正設備の試験所間比較を行い，良い一致を得た。この結果から，オリフィスに対する校正は，オリフィスの規格に記載された不確かさより小さな不確かさで校正値を提供でき，プラント運転の効率化に寄与する可能性を示した。また規格に規定されていないオリフィスに対する不確かさの提供に関しても可能性を示し，ユーザーの利便性の向上をはかることができた。
1島津システムソリューションズ株式会社
2国立研究開発法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター 博士（工学）
＊島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。