島津評論 Vol.74[3・4](2017)
特集 センサ・デバイス

特集論文

次世代高輝度短波長光源「BLUE IMPACT™」の開発

若林 直樹1山田 実1宇野 進吾1石垣 直也1廣木 知之1齊川 次郎2東條 公資1

島津評論 74〔3・4〕 115~120 (2018.3)

要旨

レーザ加工機用光源として,波長450 nm の高輝度ファイバ結合型青色ダイレクトダイオードレーザ(Blue Direct Diode Laser:BDDL)を開発した(製品名:BLUE IMPACT™)。空間・偏光多重方式による光合波を行い,コア径100 µm の光ファイバから出力100 W 以上を達成し,BDDL として世界最高クラスの輝度を実現した。加えて,従来レーザの波長である赤外域では吸収の低い難加工材料の銅に対し,吸収の高い青色の波長 をもつBDDL により銅同士の溶接に成功した。したがって,BDDL は難加工材料のレーザ加工に最適な次世代高輝度短波長光源として期待することができる。


1デバイス部 センサ・デバイスビジネスユニット
2デバイス部 センサ・デバイスビジネスユニット 博士(理学)

*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。