特集論文
放射線治療用動体追跡システムSyncTraX FX4 versionの開発
島津評論 74〔1・2〕 73~80 (2017.9)
要旨
2013年に島津製作所が北海道大学と共同開発した動体追跡装置 SyncTraXをベースとして,今回,新たに4式のX線管と検出器を固定配置し,動体追跡だけでなく,患者位置決め機能も可能としたSyncTraX FX4versionを開発した。4式のX線管と検出器を固定配置する構成に変更し,固定レールを廃止することで,設置条件の緩和を行い,施設工事への要求を大幅に軽減した。また,サイズが大きく,歪みのないフラットパネルディテクタ(FPD)を採用し,患者位置決め機能を付加することで,より幅広く治療に適用可能となった。
1医用機器事業部 技術部
*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。