特集論文
散乱線低減画像処理ソフトウェアの開発
島津評論 74〔1・2〕 41~46 (2017.9)
要旨
デジタル式回診用X線撮影装置MobileDaRt Evolution MX7iに搭載する,散乱線低減画像処理ソフトウェアを開発した。本ソフトウェアは散乱線量を推定しこれを低減することで,コントラストを改善するものである。一般にグリッドを使用する場合,重いグリッドを使うこと,厳密な位置合わせが必要になること,グリッドの清掃に手間がかかることなどからワークフローに影響があった。しかし本ソフトウェアによりこれらの問題点から解放されワークフローも改善される。画質を人体ファントムにより評価した結果,人体構造上の重要ポイントが問題なく確認できており,臨床利用可能な画質が実現できていることを確認した。
1医用機器事業部 技術部
2医用機器事業部 グローバルマーケティング部
*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。