特集論文
航空機の空調システムとその構成機器
島津評論 73〔3・4〕 163～169 (2017.3)
要旨
低圧・低温環境である高高度を飛行する航空機における空調システムは，キャビンの温度調節だけでなく，換気，与圧および電子機器の冷却といった重要な機能を担う系統である。本稿では，ほとんどの航空機に搭載されているエアサイクル方式の空調システムについて，島津製作所の開発経験等にもとづいて，その基本構成と作動原理を説明するとともに，主要構成機器の特徴，適用されている要素技術，開発動向等について紹介する。
1航空機器事業部 技術部
＊島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。