島津評論 Vol.73[1・2](2016)
特集 バイオミメティクス

特集論文

リキッドマーブルの構造・物性評価

武内 誠治1枝廣 雅美1吉見 聡1小暮 亮雅2中村 吉伸3,5藤井 秀司4

島津評論 73〔1・2〕 57~65 (2016.9)

要旨

感圧性接着剤(PSA)粉末は,ソフトポリマーコアおよび硬質粒子シェルからなる形態を有する粒子の集合体である。その元の形では粘着性を示さず,粉末のように流動する。この粒子はせん断応力を印加することにより,粘着性を発現する。粘着性は,ナノ粒子コーティングの破裂および内側軟質ポリマーの流出によって誘導される。著者らは,ナノサーチ®顕微鏡,電子線マイクロアナライザ(EPMA),マイクロフォーカスX線CTシステム,およびプローブタックテスターを用いてその構造と接着特性を調べた。


1分析計測事業部 グローバルアプリケーション開発センター
2株式会社島津テクノリサーチ 試験解析事業部
3大阪工業大学工学部 応用化学科 学術博士
4大阪工業大学工学部 応用化学科 博士(工学)
5大阪工業大学 ナノ材料マイクロデバイス研究センター

*島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。