特集論文
クラウドを用いたグローバル分析管理システムの開発
島津評論 72〔3・4〕 149~156 (2016.3)
要旨
生産拠点をグローバルに展開し現地調達・現地生産している製造業企業では,RoHS指令等の環境規制に対応するため,購入した部品・材料や製造した製品に含まれる環境負荷物質の含有量を各国の拠点で測定しており,測定には島津製作所の分析装置も使用されている。これらの企業では,測定方法・装置管理方法などを標準化し全拠点に適用しているが,拠点によっては適切に運用されていない場合もあり,全拠点の測定結果や装置運用状態をマザー工場でタイムリーに把握したいというニーズが高まってきている。そこで,世界中の拠点にある分析装置の測定結果や稼働状況を一元管理できるようにするため,ネットワークインフラやサーバインフラを安価に利用でき近年技術進歩が著しいクラウドインフラを用いたグローバル分析管理システムを開発した。
1総合デザインセンター 設計技術ユニット
※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。