島津評論 Vol.72[3・4](2015)
特集 先端技術開発

特集論文

電気発熱法における土壌加温シミュレーションについて

大田 昌昭1福田 恭平2湯浅 善仁2井上 藤男2

島津評論 72〔3・4〕 135~140 (2016.3)

要旨

島津製作所は,土壌汚染の対策技術として「電気発熱法」の開発,実用化を目指している。「電気発熱法」は土壌へ埋め込んだ電極に交流電流を流すことで,発生したジュール熱により土壌を加熱する技術であるが,多様な土質を有する日本の土壌では,加温期間を予測する手法が確立されていなかった。本稿では,加温期間の予測に加えて,所要電力や電極配置の最適化を図ることが可能な「土壌加温シミュレーション」を提案し,実証試験で得られた実測値との比較により「土壌加温シミュレーション」の有効性を検証したので報告する。


1基盤技術研究所 システム制御ユニット
2総合デザインセンター

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