島津評論 Vol.72[3・4](2015)
特集 先端技術開発

特集論文

燃料電池内3次元酸素分布可視化装置の製品開発

井原 正博1南雲 雄三1大野 隆2

島津評論 72〔3・4〕 109~116 (2016.3)

要旨

燃料電池3次元可視化装置FCM-3D-Oxyの製品開発を行った。
本装置は,発電中の燃料電池の膜・電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)内部で,酸素がどのように消費されているかをリアルタイムで可視化する装置である。特に,発電条件を変えたときのMEA内部の酸素濃度の変化を3次元的に解析することができ,燃料電池の効率や信頼性の向上の手掛かりを与えるものと期待される。
本稿では,本装置の概要と構成,測定手順について報告する。


1基盤技術研究所 光デバイスユニット
2デバイス部 センサ・デバイスビジネスユニット

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。